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【スマブラSP】新作から最強を目指したい全ての人へ メジャー大会の歴史編【前編】

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皆さんお久しぶりです。ウメブラスタッフのエルです。

スマブラを新作から始めた人は、スマブラ界隈で勝つことができるのか。

前回から3つの基準に分けて書いているこのテーマですが、今回は2つ目であるビッグトーナメントで勝てた新人プレイヤーが過去に実際にいたのかを焦点に考察していきます。

プレイヤーが有名になり一般的な評価が大きく上がるのは、大きな大会で活躍した時と言っても過言ではないため、1つの大きな指標になると考えています。

前回の記事では、世界ランキング(PGR)の上位ランカーになれるかということに焦点に当てて書いていますので、宜しければ合わせてご一読ください。

今回はそんなメジャー大会の結果を、2015年~2016年にかけてをまとめてみました。2017年~2018年は次回の記事でまとめる予定です。

スマブラのメジャー大会とは

スマブラを種目に扱う大会は世界中に無数にあります。

その中でも最上位に位置する大会、所謂メジャー大会やスーパーメジャー大会と言われるをまずは紹介していきます。

スマブラForが発売した、2014年~2015年にかけては前作からの影響を受け、「EVO」「APEX」「TBH」辺りが最も有名でした。

その後シーンの成熟に伴い様々な大会が成長していく中、2016年~2018年にかけては以下の5つの大会が5大トーナメントとして扱われる風潮ができました。

スマブラを扱う5つの大きな大会

5つの大きな大会とは、「EVO」「GENESIS」「CEO」「SSC」「TBH」のことであり、それぞれアメリカの違う地域で3日間を通して開かれ沢山の参加者が集います。

この大会の中で3日目に残るということは、すなわち選ばれた8人のプレイヤーということでもあり、ステージや演出が一種変わった雰囲気の中で試合を行うことができます。

今回の記事でも、この5つのトーナメントのトップ8を中心に、前回の記事でも触れたCivil Warなど、特異的にレベルが高かった大会に触れていきます。

メジャー大会の結果を振り返る 2015年~2016年

2015年 ~APEX2015・EVO2015・TBH5~

2015年はスマブラWii U版が発売した記念すべき年です。しかしながら2015年はルールも統一化されておらず、今に比べると洗練されていませんでした。

例えばEVOではカスタム有りが採用され、多くの大会ではステージにダックハントが採用されていました。

そんな2015年に行われた大きな大会を3つ紹介していきます。

APEX2015

2015/1/30-2015/2/1と、Wii Uの新作が出てから最初の大型トーナメントなります。

参加人数は837人であり、日本からも参加者がNew Yorkに駆けつけ、Nietonoがトップ6、Abadangoがトップ8に残りました。

参考までに優勝はZeRoです。ZeRoは10月のMLGでNairoに負けるまで2015年出場した全ての大会で優勝しています。

EVO2015

次に日本人が海外大会のシーンに現れるのは7月のEVOです。参加者はなんと驚異の1926人です。

ルールがカスタム有りということで物議を醸し出した大会、多くの日本人選手が格闘Miiやカスタム技を研究しLas Vegasに集いました。

ちなみに私が初めて海外遠征を行ったのも、このEVO2015です。

日本人の結果はAbadangoが4位、Rainが惜しくもトップ12とあと一歩のところでトップ8入りを逃しました。

TBH5(The Big House 5)

2015/10/2-4にかけてミシガン州で行われたこの大会。参加者は512人です。

Abadangoがドネーションを集めて参加した海外大会であり、今後多くの日本人選手が同様の手法を参考にしていきます。

結果としては、Abadangoがトップ8に日本人として残りました。

 

2015年の総括としては、日本人選手がアメリカに遠征することが一般的な文化として根付いておらず配信の向こうで盛り上がっているのが現実でした。

そのため、最初の年はAbadango+数人が活躍しているだけであり、新規プレイヤーは影も形もメジャー大会のシーンには姿を表しませんでした。

スマブラSPでは、初年度から遠征者が多数出ることが予想されるため、Wii Uの始まりとは違い日本人が沢山活躍する姿が見られるかもしれません。

2016年 ~GENESIS3・CEO2016・EVO2016・SSC2016・TBH6・ZeRoSaga~

GENESIS3

2016年のスマブラシーンはGENESIS3と共に始まったと言っても過言ではありません。

アメリカのSan Joseで2016/1/15-17にかけて行われたこの大会。参加者は1096人とEVO以来の1000人超えのビッグトーナメントとなりました。

日本からも20人近くの大旅団が遠征を行い、その中には多くの海外大会初参加者が含まれていました。

この大会以降、日本人の海外遠征者は飛躍的に増えていきます。結果としてはRanaiが前評判通りの実力を出して勝ち上がり3位になりました。

CEO2016

フロリダのOrlando Resortで行われる格ゲーの総合大会CEOでも、この年から特にスマブラが盛り上がりました。

参加者は906人とSFⅤを超える人数が集まりました。日本人の結果としては、Abadangoが4位に入る健闘を見せてくれました。

スマブラシーンとしては、ZeRoがトップ8の座を逃し、Antiが優勝するという前評判を覆す結果の大会となりました。

EVO2016

スマブラWii Uとしては2回目となるEVO。参加者は2372人とついに2000人の大台を超え、多くの参加者達がまたLas Vegasの地に集いました。

日本人も史上最高レベルのメンバーでこのトーナメントに参加し、Kamemeが日本人としては初めてZeRoを破り2位、Ranai,Abadangoの両名がトップ6に残る大活躍をしました。

少し下の順位まで見てみると、KENがトップ16、HIKARU,Kiriharaの両名がトップ48と次世代のエース達が海外のトーナメントシーンに姿を表してきています。

SSC2016(Super Smash Con 2016)

アメリカの東海岸で毎年8月に行われるこのトーナメント。スマブラシリーズ4作品全てのトーナメントがあるスマブラのための祭典です。

Wii Uの参加者は1272人であり、トップ8にはまたまたAbadangoが残りました。

Nairo,Dabuz,Mr.Rという、Umebura SAT参加予定を控えた3人がトップ3を独占した大会ということで個人的には印象に残っています。

余談ですが、9月に行われたUmebura SATでは上記の3人が参加する中、KENがNairoとDabuzを直接対決でも下して優勝しています。

TBH6(The Big House 6)

例年通り10月に行われたこの大会。参加人数は前年を上回り777人が参加しました。

日本人の結果としては、Komorikiriが3位に残りました。またRi-maが若手ながらトップ16に残る活躍を見せました。

ZeRo Saga

2016年も終わろうという12/16-18にかけて、この大会は開催されました。

過去にZeRoに勝ったことがある選手を全て招待するという、ZeRoというプレイヤーにスポットを当てて開かれた2GG※1主催の大会です。

参加人数は361人と今まで紹介してきた大会に比べると小規模ではありますが、上位プレイヤーの多くが参加し非常にレベルの高いトーナメントとなりました。

日本人の結果としては、Komorikiriがトップ8に残っています。

この大会を敢えて紹介した理由としては、今ではスマブラシーンでその名を知らぬものがいないMkLeoが強烈な印象をアメリカで残したためです。

MkLeoは15歳という若さでメキシコから渡米し、この大会で「ZeRo」「Dabuz」「Ally」「Larry」「VoiD」「Anti」「Komorikiri」というトッププレイヤー達を次々と下し優勝しました。

まさにスマブラ界に驚異の新星が誕生した瞬間と言っても過言では無いでしょう。

※1 アメリカ西海岸を拠点にする大会運営コミュニティ。様々なテーマの大会を開く。2017年には年間ツアー大会も開催した。

Wii Uスマブラ前半の大会総括

2015年~2016年の大会結果を見てみると、やはりアメリカのメジャー大会で日本人の新人がトップ8に残るのは非常に厳しいという結果でした。

今と環境が違うため、スマブラSPでも同様の結果となるか定かではありませんが、新人が1年~2年の間にメジャー大会で勝つのは一筋縄ではいかなそうです。

しかしながらピンポイントで見てみると、世界最高レベルの大会でトップ3を取ったプレイヤーが全て参加するUmebura SATでKENが優勝しました。

日本人以外では、MkLeoが古豪を次々と破って優勝するなど、2016年の後半から新たなプレイヤーが続々とスマブラシーンで存在感を出してきています。

余談ですがダブルスでは、GENESIS3とSSC2016の2つのビッグトーナメントで日本人ペアが優勝し、ダブルスは日本が上なのではないかという風潮さえありました。

次回はWiiU後期である2017年~2018年にかけて開かれたビッグトーナメントの結果を見ることで、新人プレイヤーが後期勝ち上がってきてるかを考察していきます。

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