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【スマブラ3DS/WiiU】海外で出会ったライバル LarryLurrとの熱い日々を語る

この記事を書いた人

どーも!Raitoです。

唐突ですが、みなさんにはライバルと呼べる存在はいますか?
スマブラ勝ちたがりにとって、自分の実力アップに繋がると同時に、トーナメントシーンにおいて最も厄介な相手として君臨する存在。それがライバルです。

僕はスマブラを始めて3年程になりますが、その短い期間の中で自分に強い影響力を与えてくれたライバルと呼ぶべき存在が何人かいました。
その中でも、ここ最近で最も熱い試合を繰り広げてきたLarryLurrというプレイヤーを今回の記事で紹介していきます。

僕自身のちょっとした小話中心になりますが、よければ聞いてやってくださいな!

Larry Lurrって何者?

ラリー・ラー。海外では言わずと知れた世界最強のフォックス使いで、PGR(パンダ・グローバル・ランキング。通称スマブラforWiiUの世界ランキング)では連続でTOP10入りを果たしている猛者。

海外のトーナメンとでは安定してtop8入りを果たし、配信や動画制作も個人で行う程。フォックス使いとして最もスマブラ界隈に貢献してきたプレイヤーの一人です。

彼を特徴すべき立ち回りは圧倒的な火力。立ち回りの堅さ以上に火力の高さがとりわけ高いプレイヤーで、やられる前にやるという海外のプレイスタイルが色濃く反映されています。

フォックスというキャラクター自体火力の高さが特に光るファイターで、そのメリットを最大限に引き出されるかどうかでフォックス使いの実力を左右すると言っても過言ではありません。

コンボルートもかなり複雑で、その多彩さはプレイしている側が魅了される程。Larryが配信に映るだけで観客から歓声が湧き上がる程人気を誇っています。

これは余談ですが、スマブラプレイヤーの中でも大の酒好きでトーナメント後はほぼ100%「Alcohol?(酒飲まない?)」と話しかけてくる陽気なお兄ちゃんの側面もあります。

 CEODreamlandにて初対面 初めてのUpset

2017年4月に開催されたCEODreamland、僕が単身で参加したアメリカの大会でTOP12を賭けた試合での勝負となりました。

試合内容は相手がダックハントを全く知らない状態で早々に2-0のスコアをつけ優勢。しかしその後2本取り返されてフルセットの激闘にまでもつれこみ、最終戦でDreamlandのテーマにもなっているプププランドを選択して勝利。

この時僕は海外で初めてUpset(アップセット 自分より格上のプレイヤーを倒すこと)を2度決め、他の海外大会への参加を頻繁に行えるようになったのです。

その後Larryにはローカル大会でも勝利し、2勝。本人から「Duckhunt is Broken(ダックハントは壊れてる)」という台詞を言わせて最高に気持ちよくなれた記憶があります。

トッププレイヤーとの壁を感じた TheBigHouse7

それからしばらく期間は経ち、10月に開催されたTheBigHouse7の敗者側トーナメントで再戦することに。

会う度に「Duckhunt is Broken(ダックハントは壊れてる)」のフレーズしか話さないような男でしたが、この時は明らかに様子が違いました。

Larryは試合前にステージを決める段階から「Battle Field?(戦場でやらないか?)」と話かけてくるように。以前戦場で勝利した記憶があったので僕は快諾しましたが、なんと結果は0-3で敗北。

以前闘った時とは明らかに立ち回りが異なり、フォックスでは難しい復帰阻止までされてしまう始末。
まぐれで通っていた技は全てシャットアウトされ、これでもかというくらい研究量の差を見せつけられました。
以前勝利した記憶を簡単に塗り替えてしまう程、圧倒的な敗北感を与えられてしまったのです。

敗北からフォックス対策の根本的な見直しへ

実は僕自身、Larryに勝利した後で他のフォックス使いにはあっさりと負けてしまうことが何度かあり、対フォックスの勝率はそれ程高いわけではありませんでした。

国内ではやから、クロに本戦トーナメントで負け、海外では若手のGhost、Eonにローカルで負け…と、勝ったり負けたりを繰り返すうちに「火力に勢いがあるキャラ相手だから負けるのは仕方ない」という謎の理論を自分の中で無意識に構築していました。
どのフォックス相手にも勝てるか負けるか分からない状況を作られ、挙句の果てにビギナーズラックで勝利したLarryに完膚無きまでに叩きのめされ…まさに燃え尽きた状態になってしまったのです。

しかしLarryが僕に与えた敗北は「このままではいけない、自分が勝ててた相手にその後勝てないなんてことはあり得ない。フォックス使い達に絶対にトーナメントでリベンジしてやる」という強い想いを抱かせたのです。

その後対フォックスの立ち回りを大幅見直し。
相手の得意分野の近距離は拒否し、自分の得意な立ち回りを押し付けるセットアップを色々な動画から考察し、ダメージを有利に稼いだ後の早期撃墜用のセットアップも再研究。

更にステージによるセットアップの達成度の差やプレイヤー毎の動きの癖も研究し直しました。

その結果、ここ半年はフォックスにトーナメントでほぼ負けない状態をキープできる状態にまで成長することができました。

半年振りの再戦 そこでも立ちはだかる壁

そして待ちに待った再戦の時。SwitchFestにてトップ6を賭けた試合でした。

試合前得意げな表情で「Battle Field?(戦場でやらないか?)」と話かけらましたが、断固拒否。研究の通りステージ候補から戦場を消して終点を選択。

自分から近距離を挑まない立ち回りを徹底して行いますが、相手は以前より更に研究を重ねて飛び道具の生成隙にしっかりと技を当ててきて、試合内容は0-2で専制されてしまいます。

そこからなんとか相手の差し込みに対応しまず1勝を取り返しますが、続く4戦目で圧倒的リードの状況で相手を倒しきれず焦ったワイルドガンマン生成を上スマで狩られてゲームセット。思わず「やられたー」と声に出しながら崩れ落ちてしまいましたが、Larryは笑いながら熱い握手をしてくれました。良いヤツかよなんなんだ本当・・・。

負けはしましたが対策をされた相手にもしっかりと対応できる手応えを感じることができ、次こそは…!という熱い思いを残すことができました。

Hyrule Sagaで訪れるリベンジの時

そして今回の1ヵ月海外滞在。自分自身の実力底上げのためにLarryの宅オフにも遊びに行き何度か対戦させてもらいました。

以前より更に対策を積んできたから大丈夫だろう!と意気込んだものの、戦績は五分五分。続くローカルトーナメントでは1-3で敗北。何がいけないのだろう?他の相手と同じ立ち回りをして、飛び道具も後隙を見せないように生成している。にも拘わらず結構な頻度で技を通されてしまう。

そこから更にローカルで敗北した動画を見ていると、相手がどのタイミングでダッシュアタックを振るのか、横Bで崖を横切ってくるのかが段々と見えてくるようになりました。

そこでフォックス対策からLarryへの個人対策を更に重点的に意識し、HyruleSagaでリベンジをすることに。これまで以上に被ダメージを抑える立ち回りを重視することにしました。

ステージは相手のターン継続を切りつつ得意な立ち回りを押し付けやすい村と街。以前まで研究していた終点は崖上がりの厳しさを懸念して切ることにしました。

内容は火力の押し付け合い。基本こちらがリードする状況で、相手が差し込んでからは相手のターンが続く。フォックスダックハントのマッチアップをこれでもかというくらい表現できた内容になったと思ってます。

3戦目に2-1でリードしたものの4戦目に痛恨のミスで1本取られ2-2 奇しくもDreamlandと同じスコアになり自分の中で熱い思い出が蘇ります。5試合目はダメージ優勢の段階で相手の空前落とし(崖外で空前を引っかけて踏みつけから撃墜を狙うセットアップ)のクセを読み切り、しっかりと避けて反撃の空下メテオで大幅有利状況になりそのまま勝利しました。

終わった後は思わずガッツポーズ。Larryの悔しいというより、むしろ嬉しそうにする表情を見て自分は長年のライバルに勝利したんだという事実をより深く実感することができました。

後で知ったのですが、Larryが負けた相手に自らハグをすることはあまりないそうです。それ程までにお互いにとって最高の試合ができたのだと思います。

おわりに

以上が僕とLarryとのストーリーでした。
僕と彼は海外の大型トーナメントでは4度も対戦し、Dabuzと並んで最も多く対戦してきたプレイヤーの一人です。

トナメ以外で顔を合わせる機会も多く、僕がこれからの立ち振る舞いに悩んでいる時に人生相談に乗っくれたりと、多くの面で僕に影響を与えてくれた大切な友人の一人でもあります。
そんな友人でありライバルでもある彼と出会えたことは、僕のスマブラ史において最もラッキーな出来事の一つと言えるでしょう。

自分と実力が拮抗している人と出会い、お互いを高め合うことはスマブラという側面において、そして人生という側面において大きな影響を与え続けてくれます。
これを読んでくれた方も、そんな大切なライバルと出会ってよりスマブラを好きになってもらえたら何よりです。

それでは!また次回の記事でお会いしましょう!

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