TECHNIQUE
こんにちは、あばだんごです。今日は試合開始直後、開幕の読み合いについて解説しようと思います。
この読み合いを制することで、格上に下剋上がしやすく、同格に差をつけやすく、格下に負けづらくすることができます。
開幕の読み合いがなぜ有効なのか
精神的優位に立ちやすい
先手必勝。
この言葉の通り、先手を打った側は精神的優位に立ちやすいです。基本的にはダメージリードをとった側が優位に試合を進められるのがスマブラです。
また開幕の読み合いを仕掛けていくのは、その勝敗に関わらず大きな意味があります。それは開幕の読み合いを仕掛けることで、俺はお前を倒しに来てるんだぞ、という強い意思表示ができるからです。
その強気な行動は、同様に強気な意思を持っているか、冷静かつ超安定な択を取らないと押し返せません。
同格や格上相手に対してはこの開幕の読み合いを仕掛けることで、ダメージ先行したり、相手をひよらせることができるかもしれません。
逆に格下相手に開幕の読み合いを仕掛けられたらめんどくさいことになると思ったら、その仕掛けを受け流すような安定択を取るようにしましょう。
ところで精神的優位「立てる」ではなく「立ちやすい」としたのは理由があります。
もともとダメージを食らっても大局的には大差はないと感じている相手に対しては、最初の読み合いを制そうが精神的ダメージはそこまでないからです。
クラウドなどが外に出されなければ、ダメージをくらってリミットが溜まればいいと割り切っている状況などがこれです。自分が仕掛けられたときはある程度は仕方ないマインドで試合に挑みましょう。
開幕の動きはテンプレ化しやすく、癖が出やすい
開幕の動きはテンプレ化しやすいです。例えば、
- クラウドのリミットチャージ
- ディディーコングのバナナ
- ミュウツーやシークのNB溜め
などは代表的でしょう。これらの行動は自分が試合を有利、快適に進めるために取っている行動であり、相手に依存しない行動です。
相手の出方が伺いづらいときに、自分だけで試合をある程度有利に進められる行動や何もしないという安定択を安易に取ってしまうプレイヤーはかなり多いです。
相手を意識していないところに付け込んで、一方的に読み合いを仕掛けに行きましょう。
ストックを取った後の無敵時間のやり過ごし方も癖が出やすい
同様に相手のストックを取った後、相手の無敵時間のやり過ごし方にも癖が出やすいです。
- 崖掴まりに行って無敵を得る
- 敢えてガンダッシュして通り過ぎる
- 台の上に逃げて空中回避でやり過ごす
- アピールをしてウィッチタイムする(俺)
しかし開幕のときの安易な行動と違い、これらの行動は「相手の無敵をやり過ごす」という相手とのやり取りが介されるので開幕の読み合いよりも若干難しくなるでしょう。
開幕の動き、ストックを取った後の動きをぜひよーく観察してみてください。
開幕直後のGOの文字がでかい
下の画像を見てくださいこれがスマブラforWiiUの開幕直後です。GOの文字がでかすぎます。これが約一秒間画面を邪魔することになります。消えてくときにもGOの文字がぶれて邪魔をしていきます。視覚的情報が少ないうちに読み合いを仕掛けちゃおうという話です。
下の画像はダブルスのときの画像です。青クラウド1体が前ジャンプをしているのですが、見事にGOの文字に隠れて見えなくなってしまっています。人類平等の場面で読み合いたいのであれば開幕の読み合いは欠かせません。
開幕の読み合いを準備する
ここまで開幕の読み合いが有効である理由を述べてきましたが、じゃあ適当にDAをぱなそうとかダッシュ掴みをぱなそうとかいう話ではありません。それはただの荒らしです。
勝つか負けるかわからない人類平等なじゃんけんをするのではなく、有利なじゃんけんをしていきましょう。そのためにある程度の準備が必要です。
対戦中に相手の最初の動きを頭に入れておく
大会中であれば、基本的に2本先取で大会が行われます。つまり3本目に突入する前に2回は開幕の行動を観察できます。3本先取であれば5本目にいくまでに4回観察できますね。
自分が対戦する相手がまだ決まってないとき、その人の試合を見に行くのもいいでしょう。基本的には同格以上の格上を倒しにいくためにこの読み合いを仕掛けるので、シードやプレイヤー同士を見て、勝ちそうなプレイヤーを中心に見るといいと思います。
動画を見て事前に備える
強いプレイヤーの動画は残ります。自分より強いやつを一方的にメタれるいい時代になりました。これを利用しない手はありません。
大会中や試合中に観察するよりも簡単です。開幕の動きだけをとりあえずは観察すればいいだけですから。
なんとなくの雰囲気だけでなく、統計を取るともっと納得しやすくなるのかなと思います。
難点としては、この開幕の読み合いを意識している人は、相手によって最初の動きを変えていることが多く、読みづらいということが多々あります。
自分が対策されたくないなら開幕の行動に偏りがないようにするのも大事でしょう。
開幕の読み合いが発生している試合の例
じゃあ例えばどんなことをしてるの?ということで、実際に僕が仕掛けた試合を3つ紹介します。
vs Umeki at BAM8
2年前のオーストラリアの大会です。試合前に結構フリーをしたんですが、このとき僕はUmekiさんに対しての勝率は3割切ってました。
明らかな格上だと思って試合に臨んだので、相手がジャンプした瞬間、ピーチが浮遊空下などでダメージを取りたいようなところに絶対にダッシュ上スマをしようと思っていました。
俺は倒しにかかってるんだぞっていうびびらせる意味も込めてうった開幕上スマは1試合目2回連続で当たりました。
その結果最初の2本荒らした勢いで先取でき、その後対応されたものの5本目の接戦を制することができました。
vs HIKARU at Civil War
大会前に人対策をしていこうと思っていたわけじゃないですが、試合中にこいつこの癖あるな、と思った試合です。
1試合目に僕のロゼッタは開幕直後にガンダッシュしてラインを詰めています。
HIKARUドンキーは開幕NB溜めをしていましたが、横回避でキャンセルをしました。この行動はNBでチャージする系のキャラによくありがちなんですが、予想以上に相手が近いときにシールドでチャージをキャンセルせずに横回避でキャンセルしてしまう行動です。僕もたまにやってしまって反省しています。
その後2試合目、3試合目と相手のNB横回避キャンセルを読んでガンダッシュして掴んでいます。試合の流れを変えるかと言われたら微妙ですが、貴重な先制だと思います。
vs Nairo at 2GGC
昨年、僕がNairoに一度も勝てないまま迎えた2GG Championshipの試合です。招待制のグループ総当たりなので、対戦相手のことはわかっていて、準備期間は1ヶ月ぐらいありました。
この大会に行く前に僕がどうしても勝ちたいから何かウィッチタイムポイントを教えてくれ、とシュウさんにDMしました。
そしたら「Nairoは少しダメージが溜まるまで開幕に上スマをしやすい」と教えてくれました。
結果的には、1試合目と2試合目にウィッチタイムを成功させてダメージリードを取ることができました。なぜかこの日はDAで差し込んできたのは謎ですが…。
タイミング的にはジャンプで釣って着地狩りしにきたところをウィッチタイムで返しているので、上スマでも大丈夫だったでしょう。
試合には直結しないウィッチタイムではあるものの、2回連続で開幕決めているので相手は意識せざるをえなかったのは間違いないでしょう。
まとめ
開幕の読み合いを仕掛けようというお話でした。大事なのは事前に勉強している相手に対して、勝率の高い読み合いを仕掛けることです。
僕は対戦したことない相手にも結構仕掛けにいっちゃって、リードを取られて苦しくなるというのを何回も経験しています。勉強している相手には強気に読み合いを仕掛けていきましょう。
参考になれば嬉しいです、ありがとうございました:D