TECHNIQUE
今日は、質問箱やYoutubeでコメントでよく聞かれるもので「空ダ等の操作のコツを教えてほしい」という質問に答えるための記事を書きたいと思います。
結構上位プレイヤーは似たような質問を受けることも多く、「コツと言われてもそんなもんはない。自分で頑張って習得してほしい」といったような回答も多いです。
これは回答として正しい一方でやや親切でない気もするので、今回の記事ではベクトル反転(空ダ)を例に挙げ、操作方法から何も分からない人が、操作できるようになるまで大体何をすれば良いのかを僕なりの理解の中で解説していこうと思っています。
ちなみに空ダは以下の動画のような動きになります。空中でそれまで進んでいた方向とは別のベクトルに動いているのが分かると思います。
それではよろしくお願いします!
①まず入力方法を頭で理解する
まずは入力方法を知ることが重要です。例えばベクトル反転(通称:空ダ)の場合だと、ウエキバチさんが下のように入力方法を分かりやすく図にしてくれています。
これを見ると、空中でのベクトル反転NBの場合は以下のような入力をすれば良いことが分かると思います。
- ジャンプしながらスティックを右に入れて右側に慣性を付ける
- Bを押して手榴弾を生成する
- Bを押した4F後にスティックを左側に倒す(正確には4F目に左側に倒されていればよい)
空ダは結構キャラによっては必須テクニックであることもあり、このように分かりやすい入力方法が示されていますが、その他細かいテクニックだとここまで詳細に解説されていることは少ないと思います。
しかし、まずは入力が分からないと練習のしようがないので一旦調べることをオススメします。入力が分からないままコツを上位勢に聞いても、良い回答は得られません。
各テクニックの入力方法については、今後Smashlogでも解説をしていきますし、Smashlog以外だとyoutubeで海外勢があげていたりします。
まずはどのボタンをどの順番で押せば良いかを理解することから始めましょう。空ダの場合は上記①②③です。
②実際に操作練習をする
次に、実際にやってみましょう。とりあえず練習してみないことには何も始まらないです。
で、最初はどれだけ上手い人でもミスをすると思います。これはほぼ全員共通です。
ここから色々と考えていく必要があります。自分の経験から言うと、大体以下のどちらかによってミスを解消し、正しい入力を覚えている気がします。
A.ミスを矯正するには大体入力を早くするか遅くするかのどちらか
正しい入力が分かっているなら、多くの場合ミスの原因は、何らかの操作で入力が早すぎるか遅すぎるかのどちらかです。
上の空ダの例で言うと、最初は大体横Bが暴発してしまうミスが多いかと思います。
左側に横Bを出している場合はBとスティックの左入力が同時に行われていることを意味するので、スティックを倒すのが早すぎるというのがミスの原因だと分かります。
逆に、スティックを左に傾けているのにベクトルが反転されないで手榴弾を生成してしまう場合は、4F目までにスティックの左入力を離してしまっているか、4Fよりも後にスティックを左に倒してしまっているかのどちらかですね。
もちろんフレームを意識して操作するというのはできないと思いますが、スティックを倒すタイミングを気持ち早めにしてみようとか、逆に遅くしてみよう等と試すことで、正しい入力と自分の感覚の擦り合わせを行っていくイメージです。
自分の中では大体これで解決させている気がします。
B.何回も繰り返すと偶然成功するパターンがあり、その偶然から入力のコツを理解する
Aはメカニズムを正しく理解した上での操作方法の理解でしたが、自分は正直に言うと別のアプローチをとる場合も多いです。それは、
何十回も何百回もとりあえずそれっぽい入力をしてみて、偶然うまくいった時の感覚を掴もう
というものです。
偶然うまくいった時のサンプルがいくつか溜まってくると、「大体ここの入力で、気持ち早めに押しておくと成功しやすいな」とか、「ここはスティックを2回倒すというより、ぐるっと回転させるイメージの方が成功しやすいな」といったように、感覚的な理解に結び付きやすいです。
また、これも僕個人の意見ですが、このように試行回数を増やした中で得られた成功の感覚というのが、各々持っている操作のコツかなと思っているので、中々コツだけを切り取って教えるというのも難しかったりします。
僕の操作練習の実践例
最後に、僕の個人配信の中で色々練習する中で”できない状態”から”できる状態”に変わった分かりやすい例があるので紹介します。
以下の動画(時間指定済)のシーンです。僕がやろうとしていたことは、手榴弾生成⇒掴み⇒後ろ投げ⇒DAカス当て⇒ガード⇒手榴弾爆発⇒空Nでした。(先に断っておくと実用性は高くないです。確定のコンボとかではないので)
このうち、DAカス当てが全くできませんでした。動画を見てもらえれば分かるように、DAが本当てになってしまっています。
連続でミスをしていましたが、この時は上の見出しのBのアプローチで成功の感覚を掴もうとしていました。
しかし、あまりに同じミスが多かったので、Aの考え方に移行しました。つまり、少しだけ考えました。
DAは本当て⇒カス当てという順で攻撃判定が出るので、本当て部分が相手に当たるということは相手に近付いた状態でDAを撃っていた(≒ダッシュで相手に近付いた状態でDAを撃っていた)ことになります。
つまり、もう少しダッシュ入力からすぐにDAを出すことで、カス当て部分が相手に当たりやすくなるだろうと思いました。
そこでDAを出すタイミングを少し早めたら、その後は安定して成功するようになりました。
繰り返しですが、実用性は高くない動きなので間違ってもこの記事を読んだことをきっかけに真似はしないでください。してもいいんですけど強くはならないです。
あくまで”できない状態”から”できる状態”に移行するためのプロセスを実例付きで解説することを目的に紹介しました。
おわりに
この記事で伝えたかったのは、戦術面での考え方等はプレイヤーからプレイヤーへ、言葉の伝達によって賄える部分も多いですが、操作に関しては結局のところ自分で練習するしかない面も大きいということです。
この記事が少しでも参考になれば幸いです、ありがとうございました!