TECHNIQUE
みなさんこんにちは、キシルです。
今回は一部のキャラにおいて重要なテクニックとなる「ダッシュ反転ブレーキ」の強みについて説明したいと思います。
僕もよく使用するテクニックですが、移動に関連するテクニックは正しく使えれば立ち回りが目に見えて強化されるので、ぜひこの機会に理解を深めてください!
ダッシュ反転ブレーキとは?
公式用語で言えば「走行反転ブレーキ」になるのでしょうか。競技シーンでは特に世界一のマリオ使い「Ally」が使っているイメージが強いと思います。
ダッシュ反転ブレーキとマリオの性能の相性は非常に良く、その強みがわかりやすいので、今回はマリオを例に挙げて解説したいと思います。
ダッシュ反転ブレーキの強み
接近手段として使うというか、能動的に試合を動かす選択肢として使うわけですが、役割としてはダッシュガードに近いと思います。
結論を言えば、ダッシュ反転ブレーキはダッシュガードよりもダッシュ攻撃などに弱い代わりに、行動の制限が少なくなった接近手段です。
これだけではわかりづらいと思うので、ここではマリオを例に、ダッシュガードとダッシュ反転ブレーキの違いを説明していきます。
ダッシュガード
そもそもマリオというキャラクターは、掴みの火力の高さと、空中後ろ攻撃の対空性能を主軸に読み合いを作っていき、火力勝ちした後に上スマッシュでプレッシャーをかけて撃墜を狙うキャラクターです。
密着することができれば、掴みを絡めた読み合いを成立させることができればだいたいのキャラクターに対し火力レースで有利に立つことができる性能だと言えるでしょう。
問題は、足がそこまで速くなく、リーチも剣士系のキャラに比べると短めである点です。
なので、接近する手段を上手く用意してやらないと、一方的に捌かれる展開になってしまい、本来の火力レースの強さを活かせず負けてしまう…そういう難しさを持ったキャラなわけです。
もちろん他にも撃墜レースや自分がターンを取られたときの拒否など課題はありますが、今回はいかにして相手に接近するかという課題を取り上げます。
接近する手段として、まず思いつくのは「ダッシュガード」と「歩き」でしょうか。
ダッシュガードは一気に間合いを詰められる上に、ガードを張るため比較的ローリスクな接近手段として優秀です。
しかし、
- ダッシュガードを使ったあとはガードキャンセル系の行動をしない限りガード解除の7フレームの硬直を背負ってしまう
- 前を向いてガードをする関係上、マリオの強い選択肢である空中後ろ攻撃や上スマッシュの使いやすさに制限がかかってしまう
などの短所も挙げられます。
空中後ろ攻撃の使いやすさが落ちる点は特に大きく、マリオが見てから対応できる範囲が狭まります。
一方、「歩き」という接近手段はそういった制限が一切かかりませんが、単純に移動速度が遅めで、相手に間合い管理の自由を与えやすくなってしまいます。
要所で使うぶんには十分優秀な接近手段ではあるものの、歩きをメインに接近を目指すのはかなり難易度が高いでしょう。
ここまでで抱えた問題を解決できる接近手段が、「ダッシュ反転ブレーキ」です。
ダッシュ反転ブレーキ
ダッシュ反転ブレーキは走行の速度で移動できる選択肢でありながら、反転ブレーキの硬直はジャンプでキャンセルできたり、もう一度切り返してダッシュしたり、制限が少なめです。
特に後ろ向きであることはマリオと相性がよく、既に述べた空中後ろ攻撃や上スマッシュなどのマリオの強い行動を使う上で制限がかかりません。
さらにマリオのブレーキモーションは非常に姿勢が良く、足元以外の食らい判定が引く形になっているので、そう言った点でもかなり噛み合っていると言えます。
唯一ガードを張っていないため、相手のダッシュ攻撃などの差し込みに対して弱めですが、ダッシュ攻撃はガードすれば掴みで確定反撃を取れるものがほとんどであるため、ダッシュ攻撃が読めた場合に掴みから火力を出せるマリオとしては非常に相性がいいです。
つまりダッシュ反転ブレーキはマリオの行動に制限をあまりかけない接近手段である上に、その弱点もマリオの性能で補えるわけです!
噛み合っているのはマリオだけ?
マリオが使うダッシュ反転ブレーキの強みはわかっていただけたと思います。では、ダッシュ反転ブレーキを使うのに適したキャラはマリオだけなのでしょうか?
- ブレーキの硬直が短め
- 空中後ろ攻撃が差し合いで強い
- ブレーキモーションが優秀
- ダッシュからの択が強い
などの条件を満たしていれば、そのキャラのダッシュ反転ブレーキは使い道があります。
例を挙げましょう。
リュウ
ブレーキのフレームと姿勢が非常に優秀で、ディディーコングの空中前攻撃等をかわして肘(上弱攻撃)で差し返すことができます。
ダッシュガード→ガード解除→肘と入力するよりも、ダッシュ反転ブレーキ→反転→肘と入力した方が早いようで、takeraさんも相手の回避を追って有利状況を継続するのに用いています。
ディディーコング
ブレーキモーション、フレームともに優秀です。
空中後ろ攻撃やバナナ投げ、モンキーフリップ、ダッシュ掴みなどの行動に制限がかからないため、ダッシュ反転ブレーキの性能だけ見ると、相手を動かすには非常に強い選択肢だと思います。
それでも競技シーンで使われてるシーンがあまり見られないのは、バナナを握っただけでも相手を動かせる点や、下強攻撃、空中前攻撃などの前を向いて出せる技が強い点が大きいのでしょう。
ピーチ
ダッシュ攻撃の強さ、空中後ろ攻撃の強さ、ダッシュ反転ブレーキをジャンプでキャンセルしてからの浮遊絡みの行動の強さが光ります。
ブレーキモーションやフレーム自体も優秀で、もともとマリオと同じように接近しようと思うと少し難しい性能なので、ダッシュ反転ブレーキの有用性は高いのではないかと思います。
その他
上に挙げたキャラ以外にも、ソニックやピットなど適性の高いキャラは存在します。
僕が使うピカチュウはブレーキのフレームが重めであるため、他のキャラほど気軽に使える選択肢にはなっていませんが、フェイントのような択がけの形で使える性能にはなっています。
最後に
いかがだったでしょうか。
冒頭で申し上げた通り、移動関連のテクニックは使えるようになると立ち回りが目に見えて強化されます。
ダッシュ反転ブレーキに限らず、伸び悩んだプレイヤーはシンプルに強い動きが自キャラにないか探してみるのもいいでしょう。
今回の記事でまとめたように、自キャラの強い行動がどうして強いのかを理解できると応用がしやすくてなお良いですね。
…まぁそこらへんは理論派感覚派問題がまたあるのかもしれませんが。
最後まで読んでくださった皆様ありがとうございました!