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【スマブラSP】台の無いステージ(終点)での立ち回りについて

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皆さんこんにちは。ウメブラスタッフのエルです。

今まで競技シーンで使われるステージについて簡単な解説をしてきましたが、今回は”台のないステージ”である終点に絞って書いていきます。

オフライン大会でも対策は勿論必要なのですが、特にネット対戦においては太古から最もポピュラーなステージと言っても過言ではないため対策は必須です。

今回の解説記事を読んで、自分の使っているファイターで終点をどういうふうに立ち回ればよいか、また終点というステージが向いているのかどうか考えてみましょう。

「終点」というステージの特徴

まずは終点というステージについて少し掘り下げてデータを色々と解説していきたいと思います。

終点は皆さん知っての通り、台が全くないステージです。

基本3ステージや5ステージの中の1つとして数えられるステージではありますが、台が全く無いステージは競技シーンにおいて終点だけであり、ある意味特殊ステージです。

地上の台の横幅は戦場とほぼ同じで、カロスポケモンリーグと同じく左右の崖端から見た横方向の撃墜ラインまでの距離は戦場と同じとなっています。

上方向はポケスタ2と同じで、戦場やすま村・村と街と比べると低く設定されていますが、台が無いため試合展開によっては高く感じることもあります。

  • ステージ横幅は戦場とほぼ同じ
  • 崖端から横方向の撃墜ラインまでの距離は戦場と同じ
  • 上方向の撃墜ラインはポケスタ2と同じ
  • 戦場やすま村・村と街より上方向の撃墜ラインが低い

これらのデータを見てみると、地上の広さと撃墜ラインが広過ぎず狭すぎずと、台が無いという点を除けば確かに基本的なステージと言われるのも納得です。

終点での立ち回りで気をつけること

何度も繰り返しになりますが、終点は台が無いということが他のステージと比べて大きく立ち回りが変わる要素となります。

逆に台があることによって、立ち回りにどのような変化が生まれるのかというのは以下の記事を参考にしてください。

それでは具体的にどのようなことに気をつければいいかをあげていきます。

ラインに対する意識

まず最初はラインに対する意識を他のステージと少し変える必要があります。ラインという言葉に聞き馴染みが無い方は以下の記事を参考にしてください。

今作は前作からの変更点で、相手のファイターをすり抜けてめくるという動作ができなくなっています。

「めくり」=相手の後ろ側に自分が位置取る行動、または位置取りながら当てる攻撃のこと

そのため画面端に追い詰められてラインが無くなった際に、位置を逆転する方法は基本的に以下の3つしかありません。

  1. ジャンプで相手の上を飛び越える
  2. 回避で相手をめくる
  3. 攻撃を当てる

ラインが無い状態でのころころ回避の危険性は今まで散々言われてきてますし、攻撃がそんなに簡単に当たるなら苦労はしません。

ということで、ラインを逆転する基本的な択は相手を飛び越えるということになるわけですが、台が無いため着地地点が地上しかありません。

そのため他の台があるステージと比べて、ジャンプ後の選択肢が少なくなりがちになり、ジャンプでのライン回復も相対的に困難となっています。

つまり「ラインを押し上げて有利状況を取っている状態は大切にしたほうが良い」というのが1つのポイントになってきます。

また戦場や村と街というような、台が沢山あるステージに比べて、逃げが成立し辛いファイターが多いというのも合わせて覚えておきましょう。

着地狩りと崖上がり

次はスマブラの代表的なセットプレイである、着地狩りと崖上がりの場面についてです。

まず着地狩りについてですが、台が無いため行動を制限される要素は無いのですが、逆に横移動や縦移動の能力に乏しいファイターだと誤魔化しがききづらくなります。

そのため着地を狩る側、降りる側の能力関係で台があるステージに比べて着地が狩りやすくなったり、狩りづらくなったりします。

具体的に言えば、狩る側は地上や空中での横移動に優れたファイター、降りる側は空中での横移動や落下速度が速いファイターが有利になります。

この内容は崖からジャンプ上がりを選択する機会の多いファイターに対しては特に、崖上がりのセットプレイでも同様の影響が出てきます。

崖からジャンプ上がりをして空中でかつラインもない状態の際ですが、戦場やカロスポケモンリーグでは台上を経由するという選択肢があるのに対して終点ではありません。

そのため、着地狩りと同様に横移動や縦移動の能力に乏しいファイターは、台があるステージに比べてジャンプ上がりにリスクがあるというのが特徴になります。

飛び道具への対処

最後は困っている人が多いであろう、飛び道具への対処方法の変化になります。

基本的に台がある場合、縦方向の位置関係をずらしやすかったり、台に乗ってしまう飛び道具に対して、上からの攻撃を受けづらくなるため飛び道具に強くなります。

ピカチュウやピチューの電撃やスネークのC4のように、台があることで変化が生じる飛び道具は例外的に強くなることがありますが、基本は台が無いほうが飛び道具は扱いやすいです。

つまり終点では、地対地である程度飛び道具をさばくという意識が必要になってくるため、飛び込みが弱く飛び道具にリスクをつけづらいファイターは厳しい展開となります。

飛び込みが強いファイターは、相手の飛び道具を読んで避けることができれば、逆に台に阻まれることなく攻撃が出来るためシンプルに攻撃が通りやすいでしょう。

まとめ

終点という台の無いステージでの立ち回りの変化について、いくつかのポイントをあげて説明してみました。

まずはどのようなファイターが終点というステージに適正があり、自分のファイターがどのファイターとのマッチアップで有利に戦えるかを考えてみるのが大切です。

オフラインの大会であれば、ほぼ全ての大会で拒否ステージという制度があるためどうしてもだめな場合は拒否するということも可能です。

しかしながら、終点での立ち回りがそこまで強くないファイターで終点での戦いに自信を持つことで、相手の意表を突くことも出来るという発想もあります。

今後も大会シーンから消えることは無いステージのため、極めるにしても、向き合うにしても、拒否するにしても一度しっかりと考えてみてはいかがでしょうか。

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