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【スマブラ3DS/WiiU】個性派スタイルで大活躍!新星フォックス使いLightの動きを解説

こんにちは、Shogunです!

先日開催されたSmash’N’Splash 4にて、Voidの優勝シーンが大きな話題を呼びましたが、同時に「Light」というフォックス使いが見事4位という好成績を収めました。

海外のMajor大会※1で、PGR※2において47位のプレイヤーがTOP4入りというのは快挙であり、同じフォックス使いとしても大きな刺激を受けました。

この記事では、若き新星とも言えるLightというフォックス使いの動きについて、特筆すべき点をあげて解説したいと思います。よろしくお願いします!

※1:Panda Global発表のトーナメントランク(S~C)において、A以上を一般的にMajor大会と呼ぶ。本大会はAランク評価
※2:Panda Global発表のプレイヤーランキング。実質的な世界ランクとして注目されている

Lightの特徴①~空下の使い方

1.相手を浮かせた際の、連携の中で使う空下

このシーン、上強で浮かせた後に空下を繋げています。フォックス使いでなくとも、その後何となく展開が良くなっていることが分かるかと思います。

この上強を当てた後のシーンで、一般的に思い浮かびやすい選択肢は空上かと思います。以下で空上を当てた場合と、空下を当てた場合に分けて、リターンの整理をします。

A.空上を当てた場合

%:大J空上(16%)→(空上を当てた後は高さ的に何も繋がらないため)ターン終了

状況:フォックス;地上 クラウド;ジャンプを残した状態で、上から着地の読み合い

B.空下を当てた場合

%:大J昇り空下(約10%)→即空後or回避読みの2択発生→(即空後が回避されてしまっても(読み負け)、回避後の着地狩りの読み合いが強制的に発生し、上強から空後ヒット)→ターン終了

状況:フォックス;地上 クラウド;崖外から復帰状況

まとめると…

このように整理すると、パターンBにおいて空下がヒットするのみでターンが終わった場合のみ、%リターンでAの方が上ですが、全体的な期待値から見るとパターンBの方がリターンが高くなりやすいことが分かるかと思います。

空上でコンボを〆るのがあまり強くないのは、ジャンプを残した相手に真上から着地させるっていう展開が一般的にそこまでフォックス側に有利にならないからです。

キャラによってはフォックスの動きを見てから安全な着地ルートを作るのも可能なので。

余談ですが、この空下に関しては去年あたりから自分も取り入れてました。「空下をコンボに取り入れるのが最大リターンになる状況が結構多い」という趣旨でツイートをしたかと思います。

あまり他のフォックス使いが取り入れていない選択だったので、その点でもLightの動きは改めて参考になりました。

2.地上の相手に差込み択として使う空下

この空下、同じ差込み択としての空下ですが、以下の動画シーンの振り方と少しだけ違います。

大Jから即空下を振っているのが上のLightの動画で、大Jから少しディレイをかけているのが下の自分の動画です(フォックス使いでないと、違いが細かすぎて分かりづらいですね…)。以下で、この2パターンの空下の振り方の特徴について、整理します。

A.大Jから少しディレイをかけた空下

自分がよく使う空下です。

この空下は、少しディレイをかける分動きとしては遅くなりますが、地上の相手に最終段がヒットするということ、最終段がヒットした後に空上等のコンボに繋げられるという大きなメリットがあります。

リターンを重視して自分はよく使っていますし、元はLarryが多用しているのを見て真似したという背景もあります。

B.大Jから即空下

一方、Lightが多用するのはこちらです。この空下は、ディレイを挟まない分素早く攻撃判定を出し、素早く着地することができます。実際、Leoがその後の暴れの弱を喰らっているのは、パターンAの空下の振り方を想定して動いたらタイミングがずれたからだと自分は考えています。

また、地上の相手に最終段がヒットしないというデメリットはありますが、相手がジャンプをしていればもちろん空下がヒットし、パターンAと同様に空上等に繋げることが可能です。相手がジャンプをしていれば刺さるし、していなくてもその後の弱暴れや掴み等でリカバリーが効く選択肢だと判断してLightは多用しているのかもしれません。

Lightの特徴②~空前の使い方

この状況、前慣性をつけた空上を当てたくなる場面ですが、対クラウドの場合、フォックスの空上の前に空上で暴れられることがよくあります。それを考慮した上で、空上(発生9F)ではなく、空前(発生7F)で確実にリターンを取り、かつ空前をすっぽ抜けさせることで下方向に落とし、下スマを当てています。

また、クラウドはリミットが溜まっていればリミットを吐かせるために、溜まっていなければ復帰阻止を狙うために、積極的に横方向に飛ばしたいキャラです。

発生の速い空前を安全に当て、かつ横に吹っ飛ばしたいという判断から動画シーンのような判断をしたのかと思いますが、これは地味ですが非常に良い判断だと思いました。多くのフォックス使いが空上で妥協してしまうシーンだと思います。

特徴①の方とも繋がる話ですが、Lightは”フォックスのコンボはできる限り空上で締めたくない”という原則の元でコンボ構成を考えているように見受けられます。これは自分も同様に考えていて、できれば横に相手を飛ばして、コンボが終わっても崖上がりの読みあいを強制させるような選択をしたいと思っています。それを高いレベルで実践できているのは、とても凄いことだと思います。

Lightの特徴③~撃墜までの流れの作り方

この場面、近距離でプレッシャーをかける動きを繰り返していますが、ここまで相手に粘着できるフォックス使いは中々いません。この%帯でフォックス側がジャンプをすると、相手側としては空Nや空下からの上スマを真っ先に警戒したいところです。(事実、この一連の流れの序盤でElegantはガードを多く見せています。これは空中攻撃を警戒しているためです)

しかし、Lightはガードの上から横から相手の弱を喰らわないようにしつつプレッシャーをかけ続け、相手が我慢できなくなったところで空Nから上スマで畳みかけています。このプレッシャーは、世界No1フォックスと言われるLarryにも勝る部分かと思います。

まとめ

以上、Lightの本大会の動画を見て気付いた、重要な場面の解説でした。細かい部分も見始めると、もっと上手い部分がいくらでも出てきます。

18歳という若さやフォックスのキャラコンセプトもあり、「ノリノリの感覚プレイ」等と評価されそうな気もしますが、少なくとも自分が見る限りはかなり理にかなった動きをしているように見えました(もちろん本人がどれだけ考えてプレイしているかは分かりませんが…)。

良い部分は吸収し、自分のフォックスにも役立てたいところが多かったです。今後も若きフォックス使いLightに注目していきたいと思います。

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