COLUMN
こんにちは、カイトです!また、Smashlogさんに記事を寄稿します。
今回は「勝つための秘訣」についてのお話です。結論から言うと、勝つためにメンタルマネジメントを活用します。
上手く取り入れることが出来れば、ストレスを増やさずに楽な気持ちでプレイが出来るようになり、スマブラも上達するはずです。
1スト同士のギリギリの戦いにおいては、対戦に集中したり必要に応じてリラックスしたり…と、自己コントロールをしてコンスタントな精神状態を保つことが重要です。
私が初めてコーチに就いた時、「メンタル・マネージメント―勝つことの秘訣」という本を参考にしました。
とても参考になったので、なるべく簡単にまとめながらスマブラの話を交えてお話ししていきたいと思います。
メンタルマネジメントとは?
いざという時に、普段の自分の力がどれだけ出せるかはとても重要です。
そこで必要なのがメンタルマネジメントです。
心のコントロールと自己管理
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、メンタルマネジメントとは「自分の心をコントロールすること、自己管理すること」を指します。
肝心な勝負どころで負けてしまったり、相手に流れを取られてそのまま負けてしまったりした経験は誰でもあるかと思います。
対戦ゲームなので、相性や対策不足など色々な要因が考えられますが、負けた理由の1つとしてプレッシャー(メンタル)も考えられます。
いかなるプレッシャーの中でも、必要に応じて安定した精神状態を保てるかどうかは永遠の課題ですよね。
3つの精神活動
メンタルマネジメントに欠かせない「3つの精神活動」というものがあります。
それは
- 意識
- 下意識(かいしき)
- セルフイメージ
の3つと言われています。
この3つの精神活動をバランス良くし、輪を大きくすることで成長が促されるということです。
逆に言うと、スマブラがうまくプレイ出来ている時は3つの精神活動のバランスがうまく取れている時なのです。
「意識」とは「心のスクリーン」
スマブラで対戦してる時、強気に横スマをしてる一方、弱気にガードをしよう、という意識は同時には出来ないと思います。
このように、「意識」というのはあくまでも1度に1つの場面しか思い描けません。
常に「積極的」・「前向き」を意識しよう
なぜ「意識」が勝つために大切なことなのでしょう?
それは、「意識」は勝つことの助けになることを思い浮かべるか、邪魔になることを思い浮かべるかどちらかしか思い描けないからです。
もし、常に積極的・前向きに頭の中のイメージをコントロールすれば、集中出来なくて失敗するということは起こり得ないということです。
例えばコーチに「横スマふっちゃダメだよ」と言われたとしたら、選手の意識は「横スマしてはいけない」と考えるので、「相手を撃墜出来る方法」は考えられません。
声をかけるなら「撃墜出来るタイミングをよく見て思い切って対戦して」などとアドバイスするのが良いと思います。そうすれば撃墜出来る可能性は高くなるはずです。
このように、自分が行いたいことを最大限リアルに再現し、思い続けることが大切です。
適切な目標と行動に集中する
意識の輪を大きくするには、適切な目標設定をすることです。
目標が小さいと、習慣や考え方を変えようとする気にならないですし、目標が大きすぎてしまうと、出来ないと分かった瞬間にあきらめてしまいがちです。
目標は高く、しかし実現可能なギリギリなところをイメージして設定してください。
目標に関しては、以前僕が書いた以下の記事を参考にしてみてください!
そして一番大事なのは目標設定をしたら、そのことを実行に移すことです。
目標に向かっておこなうべき行動に集中すれば「意識」の働きを大きく出来ます。
「下意識」とは「技術」
下意識とは、意識をしなくても自動的に行えることを指します。
スマブラがうまくなったり、テクニックを身につけるというのは下意識の部分になります。
物事を、意識しながら何度も何度も繰り返していると、意識しないで自動的に行えるようになりますよね。
例えば、スマブラでコンボ練習をやり込んだら、喋っていても目をつぶっていてもコンボが出来るようになるものです。
スマブラがうまいプレイヤーは簡単に難しいコンボやテクニックをやってみせますよね。やったことない人が初めて試してみるととても難しいことを実感すると思います。
うまいプレイヤーは、今までの経験や繰り返し練習していることで出来ていることなのです。
反射神経と下意識
よく対戦ゲームで「反射神経」という言葉が使われることがありますが、意味合い的には半分間違いだと思っています。
もちろん全てではなく予測してない出来事に関しては、反応速度も関係してきます。
しかし、基本的にうまいプレイヤーは対戦中あらゆるシチュエーションを覚えていて、既にその回答を持っているため対応しているので早く見えます。
つまり本人は相手の行動に対して出す手を予め決めているのです。
それなのでより速く、意識してなくても下意識で自動的に動けている場面が多いのです。
操作精度や対応力を良くするには
「意識」は誤りがあれば途中で行動を変えることが出来ます。しかし「下意識」は自動的に行うので一度記憶した行動の良い悪いは判断しません。
「いつもの通り」に行うのが下意識なので、正しい行動を下意識に覚え込ませることが大事です。
無意識に出来る領域(下意識)を大きくすることために、意識して反復練習するとスマブラは上手くなり強くなります。
「セルフイメージ」とは「自分らしさ」
今の実力で満足してますか?現状の環境で満足ですか?
もし、自分の望む現状を変えたいと思ったら「今の自分」を「自分の望む自分」に変える必要があります。
スマブラで勝ちたいなぁと望む人もいれば、当然勝つさと思う人もいます。強いプレイヤーたちは「当然勝つ」というセルフイメージを持っています。
つまり、上位勢は勝つことが「最も自分らしい」と思ってプレイをしていると言えますね。
そのため、スマブラで勝つにはまず「自分らしさ」を変える必要があります。
自らが持つ「快適領域」
例えばスマブラでいつも勝率が7割の友人と対戦した時に1時間対戦して勝率が4割しか取れなかったら、焦って頑張るでしょう。
逆にいつもより勝率が9割取れていたら無意識にブレーキをかけて手を抜いてしまうのです。
このように、自分らしく安心して行動出来る一定の「快適な領域」というものを持っています。
自分の快適領域以下の場合は「セルフイメージ」が動き出して自分の領域内に戻るまで普段以上の力を与えてくれます。
逆に快適領域以上の場合は元に戻るまで「セルフイメージ」の方でブレーキをかけてしまうのです。
そのためまずは、自分の快適領域を変えてしまえば成果も変わってきます。
セルフイメージを変える
快適領域を変えるにはセルフイメージを作り変える必要があります。
スマブラに限った話ではありませんが、よく自分の内側から変わることをしないで、他人や他の物が変わることを求めてしまうことはありませんか。
環境がもう少し違ったら、相手がもう少し変わってくれれば、せめて…さえ…だったら…など。これではダメです!
まずは自分自身の「セルフイメージ」を変えることです。そうでなければ何事も変わりません。言うのは簡単ですが変わるには努力が必要不可欠です。
スマブラで今まで一度も勝てなかった相手に対しても「今度はどんなことしてでも勝つぞ!」と意識を持つことが大事になります。
ほとんどの人は自分らしさ(セルフイメージ)はどうにもならないものだと思い込んでいます。自分は自分であり、この「自分」は変えようがないと思っています。
しかし、時間が経つにつれて人は必ず変化していきます。そしてその変化の方向は自分で決めることも出来るし、外から決めてもらうことも出来ます。
周りに惑わされず自分で決める人間になりましょう。
習慣や考え方を変える
セルフイメージとは「自分らしさ」であり、自分自身の習慣や考え方によって出来ています。
自分自身の習慣や考え方を変えるには、スマブラでうまくコンボが決まったり撃墜が出来たら「これこそ自分らしい」と考えることです。
うまくいったことはしっかりと記憶し、失敗したことについては忘れることで「セルフイメージ」をマイナスイメージで補強しないようにすることが大切です。
また、セルフイメージを大きくするには自分の立てた計画を一貫して実行し続けることが大事です。
はじめは計画を守るということ自体が「自分らしくない」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、一貫して続ける事によって「継続して出来ていることが自分らしい」というマインド(セルフイメージ)に変わってきます。
人に良くすれば更に強くなる
また、自分が良くなるためにはまず人に良くすることです。自分から進んで人を褒めれば人も褒めてくれます。
褒めてもらうと、ひとりでに褒めてもらうにふさわしいことを達成するようになります。そうすると「セルフイメージ」が大きくなります。
自分から進んで人に親切にすれば、人も好意を返してくれます。このようなことをしっかりと実行すれば必ず自分に戻ってきます。
そしてセルフイメージが大きくなることでスマブラの強さを永久的に変えることが出来るのです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「意識」「下意識」「セルフイメージ」の3つのバランスがとれていると、無駄なストレスを増やさず、楽な気持ちで、質の高い対戦が出来るようになります。
もし、負けたり上手くいかなかった場合、原因はこの3つのどこかに当てはまります。
一度自分自身を見つめ直して、どの項目が弱点なのかを考えてみると良いですね。
リアルでもここまでガチで話しませんが、スマブラが強くなるためにとても大事なことを伝えました。
知識として蓄えるだけではなく、強くなるために実行して「自分のため」に活用してくれることを願ってます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。