TECHNIQUE
長い間書きたいと思っていたテーマです。
「あのキャラのあの行動には付き合わない方がいいよ」といったようなアドバイスを耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
格ゲー全般に用いられる表現だと思いますが、スマブラの世界でもかなり昔から使われてます。少なくとも自分がスマブラを始めた11年前から使われてました。
しかし、よく考えると”付き合わない”という言葉を具体的にどのようなアクションに落とすべきかは結構分かりづらいと思うんです。
ニュアンスは分かります。あの行動強いからあんまり相手しない方がいいんだな…みたいな。
今日はそんな分かるようで分からない、「特定の行動に付き合わない」という言葉について掘り下げて、あくまで僕なりの解釈をなるべく分かりやすく説明していきたいと思います。
特定の行動に”付き合ってしまっている”とはどういう状態か
まず良くない状態を定義してから、そうしないために何をすべきかという順番で説明します。
特定の行動に付き合ってしまっているというのは、僕の理解だと「ガードしても反撃が取れない技に対してガードさせられてしまっている」という認識です。
例えば剣を用いたリーチの長い空中攻撃を、先端の間合いで振られたらガードしても反撃はほぼないと思います。
そういった技は当然相手も多く振るんですが、例えばルキナの空N差込みに対して無理やりガードを張りに行っても何も起きないと思います。
ガードをすべきでない技に対してガードを張りに行ったり、あるいは張らされてしまっている状況を僕は「特定の行動に付き合ってしまっている」と言っています。
“付き合わない”ためには何をすれば良いか
では、どのように対処するかについてです。
色々考え方あるかと思うんですが、相手のめちゃめちゃ強い技に対してはとにかく「その技を喰らわない間合い=相手にとって振る価値がない間合いに居続ける」というのが大事だと思っています。
例えばルキナの空Nとかパルテナの空Nとか、多段技でかつ当たればコンボ始動になり表側裏側両方に判定があり、発生も早ければ判定も強いというかなり振り得な技になっています。
こういう技に対して自分はその技を振ってもこちらに当たらないくらい遠めの間合いを常に取るように最近は心がけています。
例えば…というのが下の2枚の画像になります。
この辺の間合いにいると完全にいつでも空Nを喰らいます。
この間合いで戦うっていうのはルキナの得意な間合いに付き合ってしまっている状態だと思います。
一方ここにいれば大体の場合空Nは喰らわないし、しゃがんでいれば尚当たりません。この辺の間合いに常にいたいと思いながら僕は戦っています。
ここで大事なのは、別に空Nに直接リスクを付けているわけでも咎めているわけでもありません。ただ、空Nを振る価値がない場所に自分がいることで相手は振る理由を失うだけです。
これが特定の行動に付き合わないということだと自分は思っています。
もちろん、これだけ強い技であればそういう位置取りをしていても相手は甘い振り方をしてくる場合がありますが、その場合は自分だとフォックスやスネークのDAで差し返すようにしています。
前作のスマブラ4で言うと、クラウドの空後も同じく付き合ってはいけない技だったと思います。先端で空後を振られたら反撃もできないし、喰らったら手痛いことが多かったので。
自分はフォックスを使ってクラウドと戦う時は、「空後先端間合いよりも遠いところで様子見をするか、先端間合いよりも近い間合いまでダッシュで潜り込んで殴り合うかのどちらか」を基本戦術としていました。
これも上と同様で、相手の強い技の強い間合いにいるべきでないというのが、まさに強い行動に付き合わないということだったと思います。
今作で特にこの考え方が重要だと思う理由
今作で自分はこの考え方がとても重要だと思っています。
それは、あくまで僕の認識の中での「付き合ってはいけない技」の条件であるところの“ガードしても反撃がない技”というのが今作で非常に多いからです。
ガードして反撃が取れる技はどれだけリターンが高かろうが、1Fで発生するガードさえ出しておけばいくらでも大きなリスクを付けることができるので楽だというのは分かるかと思います。
今作はそれができないケースが多いので、「じゃあ直接リスクを付けるのではなく、その技を振っても意味があまりない位置にいて甘い振らせ方をして空振りをしたら反撃を取ろう」という考え方が重要だと思っています。
おわりに
非常に概念上のお話が多く、初心者の人にとってはキツイ記事だったかもしれませんが、これだけは理解してほしいというポイントを。
- ガードから取れる反撃はしっかり調べた上で取る
- ガードから反撃が取れない技に対しては、その技を振られても問題がない間合いをキープすることを心掛ける
- 相手が甘い技の振り方をした場合は全力で反撃ができるように頑張る
以上です。どこかで役立つ考え方かもしれないと思っているので、どこかで心に留めておいて頂けると嬉しいです。
ありがとうございました!