COLUMN

スマブラのための40日間アメリカ滞在を終えて

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どーも!Raitoです。

以前投稿した記事を読んでいただいた方はご存知かと思いますが、約40日間スマブラのためにアメリカに長期滞在していました。長いようで短いアメリカでの旅は終了し、本日をもって日本に帰還します。

今回の記事では、そもそも何故長い期間の遠征を決めたのか、目的の説明と同時にその達成度を紹介させていただきます。

前回に引き続きまたしても自分語り中心な記事になりますが、お付き合いいただけたら何よりです!

今回の旅の目的は何だったの?

目的自体は一つに絞っていた訳ではなく、三つの目的が複合されていました。

一つ目は本場のE3をこの目で見て、新作スマブラをいち早く体験したかったこと。

アメリカ規模のゲームサミットをこの目でしっかりと見ておきたい。昨年の発表からいずれ行こうとは考えていたのですが、今回Switch版新作 スマブラSpecialが発表されたことで参加モチベーションが急上昇し、なんとか旅の予定に入れられないか模索したという経緯がありました。

二つ目は新作に向けて英語力を鍛えたかったという目的。

僕は何度も海外遠征をしている割に英語力が高いとは言えず、海外勢とトークしているときに話が途切れてしまうことが多々ありました。

せっかく海外の有名プレイヤーと話する機会があるのに、言語の壁のせいで内容が薄い話中心になるなんてもったいない、それなら現地でみっちり英会話トレーニングして習得してしまおう!といった感じです。

三つ目は新作前にスマブラforWiiUで何かを果たしたかったという目的。

新作も発表された今、ここ最近のスマブラ界隈の盛り上がりは異常なレベルで向上してきています。そんな流れの中、大きなトーナメントで何かを果たしてみたい!と思うのがプレイヤーの性というもの。

これまでにアメリカでTOP8に入ったのはたったの1度のみ。今回の遠征では、以前の記録を破りつつダックハント使いとして何かを残すことをプレイヤーとしての目標に設定しました。

これら三つの目的を踏まえて、アメリカのスマブラシーンにより深く関わってみたいというのが総合的な目的です。元々CEO2018に参加するのは決めていたので、E3を挟んでMomoconから遠征をスタートさせることになりました。

目的が設定されたところで、実際どの程度達成できたのか。内容に沿って見ていきましょう!

E3&スマブラ新作体験

E3の体験記については、以前投稿した記事の通り。

改めて思うと、やはり日本のゲームサミットとは比べ物にならない規模の大きさ。各社のゲームタイトル毎に専用ブースを設けてしまう勢いの良さ。特にゾンビゲームのブースではリアルなゾンビが徘徊するほどの拘りっぷり。

自分は元々シングル厨のつどいというポケモン大型オフラインイベントの主催をしていた経歴があるのですが、その目線から見ても演出とお客を引き寄せる仕組みの素晴らしさにただただ感動してしまいました。

新作に関してもがっつり体験できました!僕はスマブラを本腰入れて始めたのがスマブラforWiiU発売後だったので、発売前の体験会に参加すること自体とにかく新鮮で楽しいものでした。

Cosmosと優勝を賭けて行った死闘は未だに忘れられません(超悔しい)

英会話力のアップ

英会話力アップに関しては、Kwon宅のご家族にとても助けられました。

Kwonはアメリカのスマブラクルー2GGamingのスタッフで、今回の遠征では1週間カリフォルニアにある彼の家にお世話になった背景があります。

彼の両親は韓国人なのですが、二人ともこちらに長い間住んでいるだけあって英語がとても上手!そしてアメリカ独特の早い英語ではなくゆっくり分かりやすく話をしてくれるので、英語に慣れていない僕にとってはとてもありがたいものでした。

あちらも英語に慣れていない心境を分かってくれているので、こちらがちょっと違う単語を話すと「こっちの方がよく使われるから便利だよ」と訂正しながら教えてくれたり。学校の授業よりもずっとためになる勉強ができた気がします。

Kwon宅にいる間はお母さんと一緒に家族全員のごはんを作りながら会話をしたり、お父さんとビールを飲み交わしながら深い話をしたり…など。日常で英会話を積極的に使っていった結果、ある程度の会話は途切れることなく行えるようになってきました。

遠征初日に行ったピザ屋の注文は全く意味が分からず海外勢にオススメをオーダーしてもらいましたが、遠征終盤で同じ店に行ったときは自分からトッピングまで細かく選んでオーダーできるように。ずっと負けてきた相手にトーナメントで初勝利した時と同じような達成感がありました。

ただ、自分から英語で話を振るのはまだまだ苦手なので、次のステップとしては自分から会話を広げることを目標にしたいところですね!

トーナメントでの達成度

恐らく今回の遠征において最も重要な目的でもある、トーナメントでの達成度について。自分が最も強く影響されたシーンを時系列順に振り返ってみます。

Momoconで初めて受けるupset

初っ端からかなり辛いダメージを受ける要因となったpools前に起きた事件。その日poolsの決勝でVoiDと闘うつもりだったのですが、その直前でファルコン使いのSETHsationalに敗北してしまいます。

日本ではしばしば自分よりランクが低い相手に負けることはありましたが、アメリカでは初めての出来事でした。負けた後は思わず放心状態に。上の相手ばかり見て下を見ないなんともカッコのつかない始末。

この時の試合をキッカケにpoolsの試合に嫌な緊張を持ってしまうようになります。

Smash”N”Splashの大敗北

Smash”N”Splashでは敗者側TOP24でRagsというメタナイト使いと対戦。

この日は表でDabuzに勝っても負けても順当に進んでTOP8に進む気満々だったのでトーナメントで当たる相手は一通りチェックしたつもりでしたが、上がってきたのはメタナイト使いのRags。

完全にノーマークの相手とやることになった上、1試合目は相手の流れを断ち切れずに惨敗。この時にMomoconの時に刻まれた嫌な緊張を思い出してします。

なんとか5試合目にまでもつれ込みますが、最後の最後でミスを連発し甘い回避をしたところに上Bが決まってしまいゲームセット。前回のpools以上に大きなダメージを受けあまりの悔しさにそのまま会場を飛び出してしまいました。

応援してくれた方々には本当に悪いことをしてしまいましたが、それ程までに良くない負け方をしてしまったことへの焦りと悔しさが自分を襲ったのです。初の海外遠征EVO2015でNedというプレイヤーに惨敗した時のように暫くの間立ち直ることができませんでした。

ただでは転ばない 敗北からモチベの向上に

この2回目の敗北以降、時間が空いたらスマブラを触るようにしていました。会場ではTOP8の終盤までひたすらマネーマッチを繰り返し、地方のローカル大会には可能な限りすべて参加。スマブラの勝ち癖を自分に思い出させるようにひたすらスマブラに齧り付いていたように思います。

そうこうしているうちにHyrule Sagaの予選が発表。自分は順当に進めば勝者側TOP48でLarry Lurrと対戦。Momoconの時と同じことを繰り返さないように気合いを入れなおします。

HyruleSagaでの『ざき選手』の大活躍

そしてついに始まったHyruleSagaにて、今回の旅で一緒に行動をしていたざき選手が世界ランク1位のMKLeoをpools決勝で倒してしまったのです。

僕は予選の時間が異なったのでホテルで観戦していたのですが、『勝利した瞬間思わずベットの上で飛び上がってしまいました。』

実はこの旅の最初に二人で「この遠征中、トーナメントで何かを果たしたい」という話をしていてMKLeoに当たると分かった時もチャンスが来た!とワクワクしていたのですが、本当に事を成してしまうとは…。

ざき選手が勝利した時凄まじい感動と興奮を覚えましたが、同時に先に何かを果たされてしまって悔しいなあというちょっとした嫉妬の気持ちが湧き出ていました。笑

頼もしい仲間であると同時にライバルでもある存在。そんな彼を見て自分も負けて居られないとより闘志を燃やすことになったのです。

Larry Lurrへのリベンジ

こちらは前回の記事に詳細を書いているので、まだ見ていない方は是非ご朗読ください!

ざき選手の試合を経て興奮が止まらない翌日の試合。しかしやる事は普段とは変わらない。研究の成果を対戦相手、そして観客に披露して今度は自分が一旗揚げる番。そう強く意気込んでいました。

結果は見事勝利、長年辛酸を舐めさせられ続けたLarryにギリギリで勝利したものの、その後kamemeとVoiDに連続で負け結果的にはSmash”N”splashと同じ17位タイで終了。同じ順位ですが、確実な手応えを得られた今大会は前回に比べ大きな達成感がありました。

最後のトーナメント CEO2018

そして今回の旅のラストを締めくくるCEO2018。

この大会は開始前から順当に進めば8bitman、Fatality、Mistake…とこれまでにトーナメントで闘ったことのない相手が待ち構えている、自分にとって非常にワクワクする組み合わせになっていました。

HyruleSagaでライバルにリベンジできたとはいえ、順位的には未だに何も果たせていない現状。今回は何がなんでもTOP8に入ろうと意気込んで研究を行いました。

その結果、1日を費やし研究を大きく重ねた相手の8bitman、Fatalityに共に勝利。

どちらも緊張のあまり良い動きができず、特にFatality戦は復帰阻止を3度もミスしてしまうというもったいない感じになってしまいましたが、それでもなんとか相手のクセを読み切って最後は横スマを決めて勝利できました。

その後TOP32でTyloyとMistakeを倒したベヨキラーのシーク使いKarnaと、TOP16ではTweekとMarssを倒した強豪ピカチュウ使いのCaptain.Lと対戦。どちらもも自分が最も苦手とする待ち&逃げスタイルで常にペースを握られ続けられたものの、一度火力を取った後は上手くターン継続を行えて両方共に3-1で勝利。この2試合に勝利したことで人生で初めて勝者側のままTOP8に進むことができました。

最終ステージにて 憧れの選手との対戦

これまでアメリカのトーナメントで最終日まで残ったことは1度だけありましたが、これ程演出が凝った大会でTOP8に残るのは人生で初めて。とにかくワクワクが凄まじくて緊張ですらも上書きされてしまう勢いでした。

入場シーンは兼ねてから温めていた演出+前日の思いつきで勝負。直前にリハーサルもやって準備バッチシで臨めました(ウケて良かった)

初戦の相手はざき選手が倒したあのMKLeo。Leoは日本のローカルトーナメントで2回対戦したことのある相手ですが、大きい大会で当たるのは今回が初めて。初対戦の相手が連続するトーナメントでしたが、スマブラ4終盤で超大物と大舞台で対戦できる事実に内心めちゃめちゃ興奮していました。

使用キャラはクラウドとマルスを特に警戒していましたが、Leoはルキナを選択。そうきたかーと驚きつつ初戦2戦は圧倒されてしまい2敗。そこからなんとか2勝もぎ取るものの最終戦お互いが撃墜%に入った時に相手の渾身の横スマッシュが当たりゲームセット。

負けてしまいましたが、会場を見渡すと拍手の嵐。それ程までに良い勝負を自分が行えたんだという感動。スマブラ人生において自分が果たしたかったものをこの大会で果たせたことに深い喜びを覚えられる勝者側準決勝でした

その後敗者側はCaptainZackと対峙。終始ペースを握られ3戦目逆転勝利するも4戦目に甘い要素をこれでもかと咎められ敗北。緊張もありミスも多くなってしまいましたが、それ以上に相手が上手かったという感想しか出てこない程鮮やかに対処されてしまいました。

試合後に熱い握手をして退場。退場の時まで観客の方々がずっと拍手で送ってくれて胸がいっぱいでした。

CEO2018は結果5位で終了しました。

自己ベスト更新に加え、もう二度と味わえるか分からない舞台、スマブラプレイヤーとして活動している間に体験できたことは僕の人生において最も素晴らしい経験の一つになったと言えるでしょう。

おわりに

全体を振り返ってみると、今回の旅で果たしたかったことは概ね達成できたように思います。

本場のイベントブースを観て、新作へのモチベーションもアップさせ、海外勢と満足のいく位に交流でき、英語力もアップし、最後にはトーナメントの大きい舞台に出場して観客を沸かせることができた。

多少の不安も伴う旅でしたが、終わってみれば満たされた気持ちでいっぱいです。遠征を決意して本当に良かった!

アメリカでの生活は新鮮なもので、この記事だけでは全てを語り尽くせません。引き続きこのスマログにて生活の様子を紹介できればと思うので、引き続き投稿をお楽しみください。

それでは!また次回の記事お会いしましょう!

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hatena

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