COLUMN
スマブラSPになり、ますます日本プレイヤーの海外遠征が目立ちますが、今日はPanda global ranking(通称PGR)におけるS評価の大会の中でもこれまでの歴史や伝統の多い代表的な大会を紹介します。
PGRとは?
プロeSportsチーム「Panda Global」が発表している世界のプレイヤーランキング。
多くのトッププレイヤーはこのランキングで上位に入ることを目指してプレイしています。
ランキングを決めるプレイヤーのポイントは、各大会に付けられるランクとその大会で何位を獲得したかの合算によって計算されます。
各大会に付けられるランクとは、参加者数や参加プレイヤーからどれだけ大きくかつ実力者が多く参加しているかを評価したものです。(スマブラSPにおいては大会参加者数のみを基準としている)
参加者数に応じてS~Cまでの評価が付けられますが、本記事で紹介するのは既にSランク評価をされた大会と、今後S評価が見込めそうな大会です。
全ての大会は紹介できませんが、スマブラプレイヤーであればお馴染みの大会を中心に紹介します。
代表的な大規模海外大会の紹介
①Genesis
毎年1-2月に開催されている大会。プレイヤー目線での印象としては、1年の中でこちらのGenesisと後で紹介するEVOが世界でも2大大会と言っていいのではないかと思っています。
EVOが格闘ゲームの世界大会という位置付けであるのに対し、こちらはスマブラをメインの競技としたまさにスマブラの世界大会という印象です。
スマブラSPのみならず、スマブラDX、スマブラ64という過去作品についても、まだ競技として採用され続けています。
Genesisを代表する試合と言えば、前作のスマブラ4において多くのプレイヤーが「スマブラ4の象徴であり、ピークの試合だった」と評価するRanai vs ZeRoでしょう。(何度も紹介していますが、何度も紹介させてください)
当時の日本最強プレイヤーであった「らない」氏と世界最強のプレイヤーであった「ZeRo」が綺麗に勝者側決勝で出会う形。
らない氏の操るむらびとは決して強キャラではなかったのに対し、ZeRoは当時無敗の王者で使用キャラは最強キャラのシークという構図。
観衆の期待を裏切らず、3本先取でフルセットまでもつれた名試合です。
②Frostbite
Genesis後の2月に開催される大会。こちらも毎年多くの参加者を集め、今年もSランク評価を受けた大会です。
特徴としては、運営に「Vayseth」という日本プレイヤーとの交流も深い方がいるため、毎年多くの日本プレイヤーが援助を受けて遠征する点にあります。
そして、日本vs世界をテーマに団体戦をここ数年は行っています。
多くの大会はシングル戦やチーム戦を中心に扱うのに対し、こちらは団体戦も一大イベントという形で毎年賑わっています。
結果としては毎年下馬評では世界(World)側が有利との評価を受けつつも、日本チームが勝利をおさめ続けており、来年もこの流れが続くのかどうかが見どころになるのではないでしょうか。
③CEO
6月に開催される大会。こちらはEVOと同様、スマブラ専門というよりは格闘ゲームの大規模大会という立ち位置です。
大会の特徴としては、選手をカッコよく映す演出面にあると思います。
動画にもあるように、リングやプロレスばりの選手入場といった要素はあまり他の大会で見られるものではありません。
プレイ面以外でも、各選手がどのような入場をするのか、今年はどういった演出が大会でなされるのかについては最も注目すべき大会だと考えています。
④EVO
言わずとしれた世界大会。今年も8月に開催が予定されており、既に参加を表明している日本メンバーもちらほら。
特に言葉を尽くすこともないくらいの大会ですが、プレイヤー目線での注目ポイントとしては他の大会と比べて2本先取が多いことです。
他の大会であれば少なくともTOP32くらいでは3本先取という長期戦に切り替わりますが、例年EVOはTop8に突入するまでは2本先取のままです。
この差は意外と大きく、各所で波乱が起こりやすいです。シードでトーナメントは堅く決められているので、強い人が一人落ちるだけでトナメの様相が一気に変わります。
まさかこの人がここまでくるとは…ということも通常のトナメよりも発生しやすく、その点も見所と言えるかもしれません。
⑤Super Smash Con
スマブラをメインにした大型大会です。例年EVOのすぐ後に開かれることが多く、今年もEVOの流れでそのままこちらの大会にも出る人が多数いるかと思います。
シングル戦については他の大会と同様ですが、この大会の個人的な見所としては「コンボコンテスト」のような面白企画を積極的に取り上げることです。
コンボコンテストと言えば、日本のプリンス氏が一躍世界的な有名人になりましたね。今年も当然開催されるでしょうし、シングル戦だけでなくそちらも注目しています。
⑥The Big House
毎年9月に開催される大会です。夏までに多くの大規模大会が集中しますが、一年の後半となると一気に少なくなる印象があります。
そういうわけで、この大会はGenesis前としては最も大きい規模の大会となります。
こちらもFrostbiteと同様に、「Vayseth」氏が運営に入っているため例年日本勢が多く遠征します。今年も多数の遠征が期待されます。
動画は自分も出場した団体戦の決勝になります。自分は微妙なところで負けたんですが、最後きぃさんが全てやってくれました。ぜひ最後の試合に注目してください。
おわりに
以上、海外大規模大会の紹介でした。
やはり並べてみると、これからの6-9月というのは大規模大会ラッシュだということが分かります。
プレイヤーの皆さんも既に今からでは遅めな大会ばかりにはなりますが、海外大会に挑戦する際の参考にして頂ければと思います。