FIGHTER
現役トッププレイヤーが選ぶ「大乱闘スマッシュブラザーズ(スマブラ) for Nintendo 3DS/WiiU」の最強キャラランクを発表します!
Switch版スマブラSP(Special)の発売直前の総括として、スマ4の参戦ファイターをそれぞれSmashlogメンバー5名による投票により、コメント付きでキャラランクを決定しました。
▼46位〜最下位
【スマブラ3DS/WiiU】最強キャラランキング【決定版】46位〜55位
※46位〜最下位のみ順位の高いファイターから順に紹介しています。
▼45位〜33位
【スマブラ3DS/WiiU】最強キャラランキング【決定版】45位〜33位
今回は、中堅上位に位置する32位〜21位のランキングを発表します。
キャラランク決定版32位~21位
今回紹介するキャラは、全体の位置付けの中で「中堅上位」という評価です。
中堅上位と言うとこれまで紹介してきたファイターとはやや異なり、”単キャラで大会の優勝を目指すのは難しいが、上位を目指すに足る明確な長所が存在し、実際の大会でも頻繁に上位入賞が見られる”ファイター(以下キャラと表現します)という印象です。
この辺りのキャラになると、今までに比べて少しキャラパワーが高く、大会でもお馴染みのキャラが多いのではないかと思います。以下で紹介をします!
32位 むらびと
むらびとの強いところ
まず1つ目に挙げられるのは飛び道具を利用した安定した立ち回り。横必殺技や空前、空後を軸に相手の間合い外から飛び道具を放ち、飛び道具に対してガードやジャンプで対処してくる相手に対しては一点読みで掴みや空中攻撃置き等で有利な読み合いを続けることができる。
2つ目に復帰阻止がとても強い。むらびと自身の復帰力が高いのもあるが、低%でジャンプを消された状態で空N等を喰らってしまうとそのまま外に出されて帰ってこれない…といった展開もよく見られる。
また、横スマや斧(下必殺技)を利用した早期撃墜、崖際で木を生やし(下必殺技)、相手の崖上がりに対してプレッシャーをかけられるところも強みとして挙げられるだろう。
むらびとの弱いところ
何といっても足が遅い。
掴みが遅い以外は、割と良い性能を持った技が多いが、足が遅いため機動力の高いキャラ相手に立ち回りで主導権を握られがち。
そうなってくると飛び道具を打とうにも間合いを詰められてしまい苦しい試合展開に…といったキャラという印象。
むらびとの総括
全体的にバランスの取れた技性能と、優秀な飛び道具で試合展開を作るキャラではあるけど、移動性能がとても低いため、機動力の高い上位キャラには結局苦戦しがちということでこの順位に落ち着いた…といったところ。
31位 リンク
リンクの強いところ
アップデートによって強化された空中攻撃の吹っ飛びと、掴みリーチの長さ、投げからの確定/非確定のコンボが強み。
自身は重いキャラクターであるため、細かいダメージをもらうことは許容しながらリターンの高い技を当て、撃墜力の差で押し切るというのがリンクの主な勝ち筋になるという印象。
また、飛び道具が豊富で特に爆弾(下必殺技)は性能的にも優秀なため、単なるパワーキャラ以上の立ち回りの強さを持っているところも強みとして挙げられる。
リンクの弱いところ
コンボ耐性に欠けていたり、移動性能に優れていないため、1つの技をしっかり拒否するというのがどうしても難しく、使い手はマリオやクッパといったコンボ系のキャラや掴みから撃墜ができるキャラが苦手だとよく言っている印象。
あとは技の発生Fが遅いため、近距離で小回りの利いた動きがし辛いところが弱み。どうしても、リスクを背負いながら割り切って強い技でプレッシャーをかけていくという戦術になりやすいのではないか。
リンクの総括
とにかく色々な技の吹っ飛ばし力が高く、また掴みからのリターンが高いので、リンクを相手にプレッシャーを感じずに戦える人は少ないのではないか。
一方で、やはり近距離の性能だったりコンボ耐性の面でどうしても安定して上位をキープするのは難しいということで、今回はこの順位に落ち着いた。
30位 リュカ
リュカの強いところ
一番は掴みからのリターンの高さ。低%では踏み付け→ダウン連→掴み直し→投げと高いリターンが見込めるし、中%では空中攻撃が確定して繋がり、高%では下投げから空上、または上投げで撃墜することも可能。
重要なのは、下投げ空上の撃墜%帯を超えたら今度は上投げで撃墜ができるという点。中量級であれば120%あたりを超えたらほぼ掴まれたら撃墜されると考えて良く、いつ掴んでも強いというのが強み。
また、掴みだけでなく横必殺技の牽制技としての性能や、弱・下強の近距離の暴れ技としての性能が高いのも強い部分として挙げられる。
リュカの弱いところ
ダッシュが遅く地上での横移動性能に欠けること、あとは色々な技のリーチが短く、技の性能は全体的に高いとは言えないことが弱い部分になるだろう。
そのため、いかにして数少ない強い技を上手に運用して立ち回るかが要求されていると言え、また限界値も比較的見えやすいキャラになるような印象。
リュカの総括
掴みが強く、またコンボ耐性も高いため、相手を捌く立ち回りはやりやすいものの、強い技が少なくてキャラとしての限界が見えやすい。
と言いつつも、今までの大会実績から見てもうまいプレイヤーが使えば上位に食い込める性能は持っている…ということで30位という評価。
29位 ネス
ネスの強いところ
強みとして特筆すべきは空中攻撃の性能。発生F、リーチ、持続、吹っ飛ばし力という4つの視点で見ても空下以外の各種空中攻撃は、どれもこれらの複数の要素でトップクラス。
あとはこれは全作品共通の特徴であるが、後ろ投げの吹っ飛ばし力がとても高く、お互いが撃墜%の時にはネス相手にかなり技を振ることにリスクが生じるというのも大きな強み。ガードされてガーキャン掴み→後ろ投げで撃墜されるので…。
ネスの弱いところ
上記キャラ群と同様に、このキャラも例外でなく足が遅いところに最大の弱みがある。地上での駆け引きが重要なこのゲームにおいて、足が遅いというのはかなり致命的。
また、復帰もかなり弱い部類に入るだろう。単純な復帰距離という観点でも弱い方だが、他のキャラと違ってネスは上必殺技を出してから自分に当てて復帰するまで時間がかかってしまうのがこのキャラの特徴。
自分に当てるまではネスは無防備な状態なので、そこで色々な技を当てられることも多く、そうこうしてる間に復帰できない位置までもっていかれたり…。
ネスの総括
かなり尖ったキャラで、長所も短所も明確というのが特徴。
そのおかげで、上位キャラ相手にもワンチャンス取れる可能性は秘めていると言える。しかし、安定して勝ち進むというところで言うと相当難しいだろうというのが今回の結論。
28位 クッパ
クッパの強いところ
クッパは、何と言っても掴んでからのリターンの高さに強みを持っている。上投げからの空中Nでダメージを稼ぎ、上投げからの空中上で撃墜を狙うといったように、ダメージ稼ぎから撃墜まで全てが掴みを中心に回っている。
また、重量級で掴みキャラとしてはダッシュが速いこと、ダッシュ掴みや引き掴みのリーチが長いことも、合わせて強みとして挙げられる。シークやディディーといった立ち回りの強いキャラでも、クッパの掴みを拒否することは容易ではない。
クッパの弱いところ
非常に多い。まず、身体が大きくコンボを喰らいやすいところ、着地や崖上がりをローリスクに済ませる手段を持っていないことが特筆して挙げられる。
守りという意味で言うと、かなり弱い部類のキャラであることは間違いない。
クッパの総括
とにかく掴んで投げるというキャラになるだろう。また、その中で相手のコンボや着地狩り、崖上がり狩りに対していかに限られた性能の中でごまかしていくのかも重要になる。
また、掴みをジャンプ等で拒否する相手に対して思い切ってダッシュ攻撃、空中前攻撃でリスクをつけることも重要になってくる。いずれにしても、掴みを中心に回っているキャラと言える。
27位 ドンキーコング
ドンキーコングの強いところ
クッパと同様に掴んで上投げに強みがある…と言いたいところだが、他にも空中後ろが結構利便性高かったり、通常必殺技で相手を早期撃墜できたり、地上技も特に上強や下強は対空、対地で普通に優秀だったり。
結構色々なところで地味に強い要素を持っているのがドンキーコングの特徴。
ドンキーコングの弱いところ
クッパと同様にかなり多い。まず身体が大きくてコンボ耐性に欠ける、復帰ルートが単調で阻止されやすい、崖上がりの性能が低くて上位キャラ相手に崖が上がれない、着地が弱い等…。
ドンキーコングの総括
クッパとも被るところが多いが、上記のような弱点をカバーするような掴みの嗅覚だったり、掴みを拒否する相手にうまくプレッシャーをかけて大きな技を通せるかが重要だと考えている。
ワンチャンスを掴んで逆転勝ちするという意味で言うと、かなり起こしやすいキャラであることは間違いない。
安定性という意味で言えばむしろこの記事で紹介している下位のキャラに劣る部分もあるが、それをカバーできるくらいのパワーを持ったキャラということでこの順位。
26位 ゲッコウガ
ゲッコウガの強いところ
中距離から遠距離の立ち回りの強さは全キャラの中でもかなり高いレベルにあるという印象。
具体的には、水手裏剣(通常必殺技)が飛び道具としてとても優秀であること、空中前や空中Nが前者はリーチが非常に長く吹っ飛ばし力が高い、後者はヒットから別の技に繋げられたり、着地隙が少なく、ガードされてもあまりリスクがなかったり…と、とても強い。
また、ダッシュ掴みも発生が速く、リーチもあって性能が高い。
あとは下強や空中Nからの上スマが特徴的。下強はベクトル変更をしっかりしていれば上スマは高い確率で避けられるが、不意に当たると反応できないし、空中Nに関しては当たり方が悪いと確定して上スマが確定することも珍しくない。
上スマは先端がめちゃくちゃ吹っ飛ぶので、こうしたコンボは大きな強みになる。
ゲッコウガの弱いところ
器用貧乏という表現が正しいかは分からないが、技のダメージがあまり高くないのもあり、投げからの空上にしてもその他コンボにしても、全体的に少し火力不足な印象を受ける。
また、近距離が少々弱いということも言える。その場掴みの発生が遅かったり、近距離での強い暴れ技がないということもあり、ゲッコウガ視点だと近距離に詰められて強い技をガンガン振られるとかなり苦しいのではないか。
ゲッコウガの総括
中距離~遠距離のゲッコウガの間合いを維持しつつ、相手の動きを丁寧に見て上スマ、もしくは上スマに繋がるような始動技をヒットさせるといったことができればかなり安定して勝てるキャラだと言える。
一方、近距離性能が低かったり、少々火力が足りなかったりといった感じで何だかんだ競り負けてしまうというのも、またよくある話。
とはいえ、このあたりから全体の中で真ん中よりも明確に上の性能を持っていると言っていいのではないか。
25位 キャプテン・ファルコン
キャプテン・ファルコンの強いところ
スピードの速いダッシュと、優秀なダッシュ攻撃やダッシュ掴みから相手を崩せるところが最大の強み。
また、空中前攻撃や場外での空中下攻撃による復帰阻止で早期撃墜が狙えるところも、特筆すべき強みとして挙げられる。
弱攻撃も性能がトップクラスに高く、近距離の暴れ技として機能するだけでなく置き技としても機能し、全体的に攻めに特化したキャラだと言える。
キャプテン・ファルコンの弱いところ
主に守りの部分で弱みがある。
まず、コンボ耐性が全キャラ中トップクラスにないこと。フォックスやマリオで一回流れを取ると100%付近まで一気に稼がれてしまい、そのまま撃墜までもっていかれることも少なくない。
また、上必殺技による復帰性能も低く、着地に強い技も持っていないため着地も弱い。
全体的に守りの視点で言うと相当手薄なキャラと言える。
キャプテン・ファルコンの総括
やられる前にやる系キャラの典型といった感じで、とにかく攻めはとても強いので、アグレッシブに自分の読み合いを仕掛けていきたいプレイヤーにはオススメできる。
一方で安定して勝つのがやはり難しい印象がある。守りが弱いというのは、やっぱり安定感の面では致命的ということで今回は上位には及ばない評価に落ち着いた。
24位 シュルク
シュルクの強いところ
モナドアーツ(通常必殺技)によって、立ち回りを変幻自在に変えられる点に最大の強みがある。これはとても大きく、対戦してる側としては1キャラで5キャラ分対策しなければいけないとまでは言わないが、それに近い感覚がある。
相手キャラの性能や状況によって、細かく自分の状態を最適化することができるのは戦術面で幅があって強い。
技性能に目を当てると、空中攻撃のリーチがとても長いというのも強みとして挙げられる。空中Nは使い勝手がとても良いし、空中前や空中後もリーチが長くて相手からすると対処が難しい。
シュルクの弱いところ
近距離性能が低く、かなり小回りが利かないキャラなので常に一定の間合いを維持する必要がある。
リンクでも同様の説明をした通り、どうしても足の速いキャラをはじめとした移動性能の高いキャラ相手にこの点で苦戦しがちというのが弱点として挙げられる。
シュルクの総括
リーチの長い技と、モナドアーツを駆使して相手に的を絞らせないような動きが求められる一方で、近距離性能の低さをカバーするような間合い維持と、詰めてくる相手に対する思い切ったリスク付けが重要なキャラ。
全体的にはこの辺からかなり強いキャラと言えるのではないか。
23位 トゥーンリンク
トゥーンリンクの強いところ
このキャラを語る上では外せない部分だが、何と言っても飛び道具が優秀。
リンクと技の構造上は似たような飛び道具だが、トゥーンリンクの場合は爆弾やブーメランがヒットしてから次の技に繋げられる(コンボができる)のがとても大きい。
特に撃墜したい時には、爆弾を持っているだけで「これに当たったら撃墜される」という恐怖を相手に植えつけられるので、そこに強みがある。
また、空中横移動性能も良く、身体も小さいためコンボ耐性、着地狩り耐性も高めで、全体的に守り性能は高めだと言える。
トゥーンリンクの弱いところ
飛び道具が唯一にして最大の長所である裏返しに、飛び道具を自由に使わせてもらえない相手にはめっぽう弱いと言える。
例えば、クラウドとかフォックスとかシーク相手だと、飛び道具を出そうにも詰められてトゥーンリンクの苦手な近距離での戦いを強いられて苦しくなる…といったところがよくあるのではないか。
トゥーンリンクの総括
飛び道具を活かした安定した立ち回りをしつつ、徹底して近づいてくる相手から離れて戦うということができればかなり強いキャラだと考えている。
近距離では掴みが弱いため、逆に掴みを警戒していない相手を掴む等、しっかりと相手と読み合いをすることがうまいプレイヤーであれば十分に上位に食い込めるキャラ性能を持っているということで、今回は上位に僅か足りないという評価。
22位 ロックマン
ロックマンの強いところ
弱、空中Nによる豆攻撃やメタルブレード(通常必殺技)等の飛び道具で相手の地上での動きを制限しつつ、掴みや空中攻撃で相手を崩せるところに強みがある。
空中後は特に使い勝手が良く、復帰阻止や崖奪いからの確定、地上でのジャンプ抑制に使え、撃墜もできる技でとても強い。
また、地上で相手を踏みつけてからのコンボや撃墜も魅力的。踏むという行為自体は試合の中で狙える状況は多いと思うので、このあたりでワンチャンス掴むとかなり火力も撃墜手段も増え、強さが増すと考えている。
ロックマンの弱いところ
むらびとやトゥーンリンクと似たところがあるが、飛び道具が強いキャラは総じて地上での移動性能に乏しく、このキャラも例外ではない。
ダッシュの速いキャラに簡単に詰められたり、立ち回りでリーチの長い技を振られると、リーチ負けして苦しいといったことはよくあるのではないか。
また、上の飛び道具系2キャラと違った弱点として、コンボ耐性もこのキャラはかなり低め。フォックスの上強とかマリオの上強とか、結構連続でヒットすることが多い。
ロックマンの総括
地上で相手にやりたいことをさせない性能は高いため、あとは強引に差し込んでくる相手に対して綺麗に捌き切れるかどうかというのがカギを握るキャラではないだろうか。
この辺りからもう世界最大規模の大会でもトップに入るのを見かけるキャラ群という印象。
21位 メタナイト
メタナイトの強いところ
ダッシュ攻撃からの高火力コンボと、高性能なダッシュ掴みを組み合わせた、地上での立ち回りに強みを持っている。
一部の落下が遅いキャラに関しては、ダッシュ攻撃を喰らってから確定、もしくは高確率で撃墜までもっていかれるほどに強力なコンボをすることも可能。
復帰阻止でも空下や空上を駆使して横に運んでから空中後ろで撃墜等、とにかくあらゆる状況で火力を出しやすいというのが一番の魅力。
また、多段ジャンプであるため、復帰や着地でも(暴れ技が少ないという弱点はあるものの)かなりごまかしが効きやすい。
メタナイトの弱いところ
対空性能に欠けており、斜め上からの攻撃への対処が難しい。
また、地上戦においてもダッシュに対してリスクを付けられるような強力な置き技や、そもそもメタナイト以上に地上の移動性能が高いキャラに対して強みを消されてしまう場合もある。
全体としてメタナイトの強い展開が少ないため、その数少ない強い展開を消されるとたちまちパワーのないキャラになってしまうというのが弱みと言える。
メタナイトの総括
とにかく地上横移動を駆使して立ち回り、ダッシュから技を当てて展開を作り、コンボで火力を取って最後は上必殺技で撃墜するといった、試合展開としては分かりやすいキャラ。
ただし、強みを消されないように相手と何度も読み合いを続ける必要があるキャラだと思っていて、プレイヤーとしてのうまさが顕著に出るキャラという印象。
32位~21位のまとめ・総括
全体として今回紹介したキャラは概して以下の特徴を持っているような印象を受けました。
- 強みが分かりやすい。(飛び道具、掴みからの撃墜、高火力コンボ等)
- 地上および空中での移動性能に欠けるため、立ち回りで速いキャラ相手に苦戦しがち
恐らく中堅下位以下のキャラは明確な弱点をみんな持っていて、それに対して中堅上位くらいになるとトップクラスのキャラクターにも通用するような明確な長所を持つようになるとも言える気がします。
そのため、この辺りのキャラは長所も短所も分かりやすい。そんな傾向にあるのではないでしょうか。
次回からはいよいよ上位キャラを紹介していきます。最後まで読んで頂きありがとうございました!