MEASURES
皆さんこんにちは、ウメブラスタッフのエルです。
スマブラに限らず格闘ゲームにおいて、キャラの有利・不利相性を知る事はとても重要なことです。
特に今作スマブラSPでは、複数キャラを持って使い分けることが大事だと言っている上位プレイヤーが沢山います。
上の内容は単キャラが悪いというわけではなく、キャラによってはピンポイントで有利なキャラをもう一体練習したほうが結果的に楽という趣旨であると考えています。
また、そもそも好きで複数キャラを練習していた場合、有利・不利相性を頭に入れておかないと、キャラ選択の時点で不利を背負ってしまう状況になりかねません。
そこで今回は、プレイヤーたちはキャラの相性をどうやって決めているのか、私なりの経験と意見で解説していきます。
この考え方はキャラランクを出す際にも重要なポイントとなります。
キャラの持つ強みと弱みを把握する
キャラの相性を考える上で重要なのが、キャラクターの長所はどんなところにあって、短所が何なのかを把握する事です。
長所の例としては以下のようなものがあります。
- 運動性能が高い
- 攻撃範囲(判定)が広い
- 当たり判定が小さい
- 復帰が強い
- 拒否性能が高い
- 復帰阻止能力が高い
- 強い飛び道具がある
- 撃墜するのに困らない
ここまでは前作スマブラforWiiUから共通で、今作では更に以下にも注目していきたいです。
- 反撃性能が高い(シールドキャンセル関連やジャンプキャンセル関連)
- 触ったときの火力が高い(コンボ火力等)
このあたりはシステムの変化により、個人的に前作より求められようになったと考えています。
短所は上に書いたものの逆を考えてもらえればわかりやすいと思います。
この考え方は強キャラや弱キャラの考え方にも繋がるため、前作の内容になりますが以下の記事でも詳しく紹介しています。
相性は長所と短所の足し算
それでは長所と短所を知ることがなぜ重要であるか、理由を解説していきます。
相性を語る上で重要なのが、長所がどれくらい生きるか、短所がどれくらい致命的かです。
長所を基準に考える
まず最初に、自分の長所が相手に素直に通用するかを考えてみましょう。
素直に長所として機能するなら良し、相手の短所に噛み合って劇的に機能するならなお良しです。
逆に相手の長所に打ち消されて、長所を活かせない場合は良くないです。
短所を基準に考える
次に、自分の短所が相手にとってどれくらい致命的になるかを考えてみましょう。
その他キャラと比べて短所のマイナスが大差なければ悪くないですし、相手の短所と噛み合い弱点にならなければ良いです。
逆に相手の長所によって短所が致命的になってしまう場合は良くないです。
プラスマイナスで考える
長所が良く機能し、短所が弱点にならない場合は有利相性、逆が不利相性です。
長所が機能するが短所もそれなりにマイナスになってる相性が、巷で広義の意味で五分と言われることが多い相性です。
中堅キャラ同士の対決で見た目が激しいのに五分と言われるものは、長所が互いに相手の短所に噛み合った結果どっちもどっちだからです。
有利相性の具体例
それでは具体的に相性について解説していきます。
具体例としては、今作で戻ってきたスネークというキャラクターを例に出して解説していきます。
スネークの強みや弱みについて詳しく知りたい方は、Shogunさんが沢山記事をかかれているのでそちらも合わせて読んで頂けると深みが出ると思います。
スネークの長所といえば飛び道具により相手を動かすことができ、試合のコントロールが出来ることでしょう。
予想以上に発生の速い空中攻撃や、優秀なダッシュ攻撃があるおかげで自分がコントロールしている状況であれば、肉弾戦もしっかりと出来るのも特徴です。
逆に短所といえば、着地や復帰で脆い面があがります。また短所といえるか微妙ですが、手榴弾を持っている際に出来る動きが特徴的である点もあげておきます。
相手側のファイターとしては、先日の対抗戦でShogunさんが負けてしまったゼロスーツサムスと、わかりやすく尖った性能をしているガオガエンを例にあげ説明します。
長所を基準に考える
スネーク視点で長所を基準に考えてみると、ゼロスーツサムスの素早い差し込みに対して手榴弾を生成するのが難しく、悠長にずっと構えることができません。
そういう面もあってなのか、基本的に相手を動かして迎え撃つコンセプトのファイターなのに、先日の対抗戦では相手の飛びをよんでダッシュ攻撃を主体的に撃つ場面が多数見られました。
これがガオガエンだとどうでしょうか。
ガオガエンというのは皆さんも知っての通り技の破壊力や判定は申し分ないですが、運動性能に難があるキャラです。
そのためスネークの長所である、飛び道具で相手を動かすという状況を試合中に多く再現することができます。
短所を基準に考える
スネーク視点で短所を見てみると、短所である復帰や着地の脆い点に対して、ゼロスーツサムスのジャンプ性能や空中攻撃が噛み合っています。
これがガオガエンだと、外まで追えなかったり、着地の際に左右に振った時に追えなかったりで脆い部分がそこまで気にならない展開になることが多いです。
つまり短所がそこまで目立たないということですね。
プラスマイナスで考える
具体的にスネークを自分、相手をゼロスーツサムスとガオガエンと想定して書いてみました。
ゼロスーツサムス相手では、自分の長所が消されがちなのに、自分の短所はモロに出てしまうという厳しい展開が多いです。
逆にガオガエン相手では、自分の長所をしっかり生かして戦える上に、短所がそこまで気にならないという展開になりがちです。
これらからゼロスーツサムス相手は不利、ガオガエン相手は有利と現状は言えるのではないでしょうか。
有利キャラが多いキャラとは
以前強キャラ談義で強いキャラについて述べましたが、今回のことを踏まえるとさらに深く理解できると思います。
まず長所を基準に考えると、有利キャラが多いキャラというのは、自分の長所が多くのキャラの短所に刺さったり、相手の長所を消していることが多いです。
復帰阻止が強いキャラが、復帰に難があるキャラ相手に強く出られるというのが一番わかり易い例ではないでしょうか。
相手の短所に刺さる例としては、差し込みや拒否の性能に難があるキャラに対し相手に差し込みを強要させるキャラや、相手が拒否を徹底させないということが当てはまります。
飛び道具が強かったり、運動性能・反撃性能が強いというのはこれらの要素を強く反映します。
また短所を基準に考えると、有利キャラが多いキャラというのは、自分の短所をクリティカルに刺せる長所を持ったキャラが少ない場合が多いです。
明確な弱点がそもそも少なかったり、弱点はあるが多くのキャラではそれを刺すのが難しいという内容ですね。
長所が優れたキャラを選ぶか、短所が少ないキャラを選ぶかは好みですので、キャラクターの性能をしっかりとみてキャラを選びましょう。
一概に全てがそうとは言えませんが、前者の性能はサブとして機能しやすかったり、特定の組み合わせが変に辛かったりします。
逆に後者は極めれば安定度は増しますが、使い始めが辛かったり相手の立ち回りが噛み合うと急に崩れたりすることがあげられます。
スマブラSPで例えると、前者の代表例はルキナやフォックス、後者の代表例はピチューと言ったところでしょうか。
まとめ
長所が優れたキャラが強いか、短所が少ないキャラが強いかは、実際にキャラを動かす対戦ゲームのゲーム性によるところがあります。
現状でのスマブラSPは前作に比べると防御面が弱体化したように感じますが、今後の開拓によってどの方向性に進んでいくかまだ手探りと言って良い段階です。
まずはキャラクターの長所と短所をしっかりと整理し、その上で自分のスタイルやゲーム性を考えてキャラクターを選ぶことで悔いのないキャラ選びにもつながるのではないでしょうか。