COLUMN
皆さんこんにちは。ウメブラスタッフのエルです。
今回のテーマは有利・不利状況の理解です。
スマブラを始めて間もない初心者が中々格上に勝てないという場合、テクニックやコンボなどの操作精度の前に、立ち回りでの読み合いや局面ごとのやり取りに差がある事が多いです。
つまり、有利なのに攻めない、逆に不利なのに果敢に攻めてしまってリターンを取られてしまうといったように、状況理解が浅いと常に格上に試合のペースを握られてしまいがちです。
そこで今回は初心者向けに、スマブラはどんな時が有利で、どんな時が不利なのかを理解してもらうため、具体例を挙げながら整理していきたいと思います。
この記事を読んで自分の立ち回りを見直してみましょう。
誰が使ってもキャラの強さは一緒
精度に差はあれど、基本的に同じキャラを使っていれば、全一プレイヤーのパンチも初心者のパンチもボタンを押してから発生するまでのフレームや威力は同じです。
実際に有利・不利状況を考える前に、まずはここを前提として押さえておいてください。
100万回操作練習したキックと初めて触って動かしてみたキャラのキックでも、後者のほうが攻撃の判定(※条件振り分けのために内部的に保有する値)が強ければかち合った時に勝つのは後者のキックです。
どんなに色んな技を使いこなせるプレイヤーでも、特定の不利状況(ダウン時や崖に捕まっている時)で取れる行動は制限されているということを理解しましょう。
スマブラにおける有利状況
細かく見ていくと様々な状況があるのですが、まずは代表的な3点を理解していきましょう。
- 相手キャラより早く動ける(素早く出せる技の選択肢がある)とき
- 攻撃判定の強い技を出せる位置にいるとき
- ある状況下において自キャラの方が選択肢が多い状況のとき
相手キャラより早く動けるとき
1番わかり易いのは相手の大ぶりな攻撃(スマッシュ攻撃等)をガードした時や、相手が攻撃を空振りした時です。
本当に基本的なことですが、ガードしたり空振りしたのを見た時は強気に差し返しを行い、逆にガードされた時や空振りをした時は無理な暴れはしないようにしましょう。
相手が硬直の大きい技を振ってきてガードに成功したり、空振りをしたらまずは反撃でその行動を咎めてみましょう。
ガードしたのに不利な技も存在する
ここで問題なのは、ゼロスーツサムスの空Nのように攻撃している側と防御している側にほとんど有利不利が発生しないような技がある事です。
スマブラSPではこのような技が多く存在するため、攻撃をガードして反撃してるのにいつも間に合わないなと思ったら、使い手に聞くか技のフレーム表を見ることも必要です。
付き合っては行けない行動、ガードしたら不利になる技というのも基本的にはこの考え方から来ています。
相手の攻撃をガードした時に、有利であれば咎める、五分か不利であれば無理をしないという判断ができるようになれば脱初心者と言えるでしょう。
初心者は有利状況を手放しがち
攻撃を当てる、攻撃をガードする以外でも状況の有利不利というのは発生します。
例えばお見合い状況で相手キャラより発生の早い技を持っている場合や、回避後の硬直やダウン状態からの起き上がりなど、相手が一定時間動けない場面も有利状況です。
このような場合、有利側は強気に攻める、不利側は無理をしないというのがまず鉄則になります。
初心者にありがちなこととして、有利状況を簡単に手放す、不利状況で無理に暴れその結果ずっと不利なターンが続くということが多々あります。
ガードからの行動について更に詳しく知りたい方は、あばだんごのこちらの記事も合わせてどうぞ。
相手より攻撃判定の強い技を出せる位置にいる時
次に、相手より自分の方が強い技を振れる状況にある時です。以下に具体例を挙げていきます。
自分が着地狩りをしている時
1番わかり易い場面はやはり、着地狩りのときではないでしょうか。
スマブラというゲームは、一部例外を除けば基本的には相手キャラの下側にいるほうが有利です。
上空中攻撃が発生が早く攻撃範囲が広いものが多いことや、上スマッシュに無敵がついている技があることが主な理由としてあげられます。
そのため着地狩りの状況においては以下のようなことが言えます。
- 着地狩りをしている状況は強気に攻めに行くべき
- 着地狩りされている場面は無理にリスクを取らず安全に着地する方法を考えるべき
実力が離れた人の試合では、上級者側は着地狩りでターン継続している場面がよく見られ、逆に初心者はずっと着地狩りされ続けて着地できないということが多々あります。
特に着地の際、上級者は左右の移動や上下の移動をなるべく使ってリスクを軽減している反面、初心者は無理に着地しようとしがちです。
自分の方がリーチで勝っている時
着地狩り以外で強い攻撃判定を一方的に出せる状況としては、攻撃範囲の広い攻撃を相手の間合い外から出せるときではないでしょうか。
剣士キャラのように、キャラのやられ判定(攻撃を受けてもダメージを受けない)がない部分で一方的に攻撃されると、攻撃がかち合った時に一方的に負けてしまいます。
この状態から抜け出すための基本的な考え方は以下のようになります。
- 自分の攻撃が届く範囲まで距離をつめる
- 相手の有利な間合いで攻撃をガードしたときは無理をしない
- 相手の有利な間合いでの攻撃はガードではなく避ける
攻撃判定の強い技を出せるときと、自分が強い技を受けるときの状況を理解して、攻め時と無理をしては行けない時を理解できるようになれば、ターンがずっと回ってこないということはなくなってきます。
その他に飛び道具をリスクなく相手に向かって撃てるときが考えられますが、これらは別の読み合いも絡んでくるため今回は割愛します。
相手より選択肢の多い時
上記で説明した着地狩りの場面にも当てはまりますが、1番わかり易いのは相手を崖に追い詰めているときでしょう。
崖を捕まった際に無敵時間はあるものの、崖側はシールドを張ることも、その場回避をすることも出来ず、攻撃技も決まった特定の行動しか出来ません。
逆に台の上にいる側は技の選択も間合い管理も自由ですし、シールドや回避を含めた基本すべての行動ができます。
取れる行動が少ないということは、手数の少ないじゃんけんをしているようなものであり、台上側は勝率の高い読み合いをできるということで大変有利な状況であると言えます。
有利不利が明確に分かれるこの崖の読み合いというのはほぼスマブラ特有のため、しっかりと理解することで差をつけられる箇所でもあります。
じゃんけんでグーチョキパーの有利不利を知らない人はいないと思いますが、崖の読み合いで相手の選択肢に対してどのような行動が有利不利になるのか理解できていない人は多いです。
崖の詳しい読み合いについてもあばだんごがまとめてくれているので合わせてどうぞ。
着地や崖際以外にも、相手を崖際に追い詰めている時や、台上にいる相手に対して下を取っている時は、相手の選択肢が少ないため有利状況と言えます。
合わせて覚えておいてほしいのは、崖際や台上に追い詰めているということは、ふっ飛ばした際に撃墜ラインに近く、撃墜出来なくても崖や着地の読み合いに繋げることが出来るということです。
ラインを詰めているという状況は有利だということを理解してプレイしてみると立ち回りの意識が変わってきます。
最後に
まとめると、スマブラにおける有利な状況で代表的なのは以下の3つです。
- 相手キャラより早く動ける(素早く出せる技の選択肢がある)とき
- 攻撃判定の強い技を出せる位置にいるとき
- ある状況下において自キャラの方が選択肢が多い状況のとき
これらを把握し、実戦の中で感覚が掴めてくれば、強気に攻める場面と引く場面が見えてくるようになるはずです。
わかっている人には当たり前の内容でしたが、初心者の方はこの記事を読んで有利状況と不利状況について少し考えてみてはいかがでしょうか。
対戦の途中に、今の行動は有利状況をうまく利用したとか、不利な状況で無理をしたとかわかってくるようになれば自分の立ち回りは自然に洗練されていくため、中級者の仲間入りをしたと言っても過言ではないでしょう。